“せっけん”は何でできてるの?「せっけんの豆知識」の画像
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 洗面所に置いてあるせっけん。とくにこだわりなく、なんとなく使っているという人も多いでしょう。今回は身近なせっけんについて、ご紹介します。

 もともと西洋から伝えられたせっけんですが、日本にはいつ頃伝わったのでしょうか。鉄砲伝来の頃、一緒に伝わったといわれており、石田三成の手紙に、せっけんについての記述があったそうです。

 せっけんには固形と液体があり、油脂にアルカリを加えて作ります。こうしてできたものを石ケン素地といいます。石ケン素地のみで作られる「純せっけん」は乾燥肌には刺激が強く、さらに乾燥してしまう可能性があります。せっけんには、全工程を機械のみで作った「機械練り」と、手作業の工程が入る「枠練り」と呼ばれる製法があります。枠練りのほうが水分含有量が多く、美容成分も多く配合できるので、乾燥肌の人には枠練りせっけんがオススメです。パッケージに枠練りと書いてあるものや、成分欄に石ケン素地以外の保湿成分が配合されているもの選ぶとよいでしょう。

 体の臭いが気になる人は、ミョウバンが含まれたせっけんを使うといいかもしれません。ただ、あまりゴシゴシ洗い過ぎると、肌は皮脂を必要以上に分泌してしまい、雑菌が繁殖しやすくなることも。そうすると、せっかく洗っても臭いの原因となってしまいます。洗うときは、柔らかい布にせっけんをたっぷり泡立て、優しく洗うようにしましょう。手を洗う用、顔を洗う用、体用など、せっけんは用途によって使い分け、健やかな肌を保ってください。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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