「監督以外にチームの中心ができてしまうのは、最悪です。由伸監督はどちらかといえば一匹狼タイプですが、阿部は周りに子分を引き連れて、ワッショイワッショイとやりたがる性格。当然、チーム内に“阿部派”のようなものが生まれる可能性もあり、ひいてはチームの規律や指揮系統の混乱を招く恐れもあります」(前出の民放局記者)

 規律といえば、阿部にはなかなか耳の痛い話もある。「阿部の出遅れは、由伸監督にとっても痛かった。が、5番で復帰した阿部が右肩上がりに調子を上げているにもかかわらず、しばらくの間4番に据えようとしなかった。それは“女性問題”が尾を引いていたからなんです」(夕刊紙記者)

 3年前、阿部はグラビアアイドルとの不倫が発覚。関係はそこで終わったと思いきや、その後も何度か週刊誌を賑わせ、ズルズルと続いていたことが判明した。「“紳士たれ”と謳う巨人の中心人物が、これではまずい。由伸監督は今回4番に据える際も“あいつ、もう(女は)大丈夫なのか”と気にしていたとか」(前同) 結果的に、4番に復帰はした阿部だが……。

「二度あることは三度ある。一選手ならまだしも、コーチになってからまた女性トラブルをスッパ抜かれでもしたら、それこそ野球賭博に続く大不祥事。いつまで経ってもルーズさの抜けない阿部だけに、やりかねないのが怖いですね」(前出の専門誌記者)

 そう考えると、なんとも不安要素が多い。さらに、こんな災厄も起こるという。「阿部ほどの選手が兼任コーチというのは、実質的な“監督手形”と言っても過言ではない。あと2年、由伸がやったら次は……ということになる可能性が大だが、そうなると“あの男”は二度と帰ってこんだろうね」(前出の巨人番記者)

 あの男とは、ズバリ松井秀喜氏。巨人フロントは事あるごとに松井氏に監督オファーを出し、松井氏も現在に至るまで、のらりくらりとかわしてきたが、実際のところ「そのうち戻る」という意思はあるらしい。「しかし、年下の由伸が監督、さらにその下の阿部にも“手形”が出たら、松井は“もう自分の目はない”と思うだろう。阿部に責任はないが、松井を永遠に失うリスクを、巨人は考えているのかねえ……」(前同)

 これだけの災厄と混乱をチームにもたらす可能性がある、阿部の兼任コーチ計画。はたして、名門球団の運命やいかに!?

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