「特保のお茶」の正しい飲み方~種類によって効果も飲み方も変わる!?の画像
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 コンビニやスーパーなどで、飲み物を買うとき、「特保マーク」を気にしている人もいるのではないでしょうか? パッケージには「脂肪の吸収を抑える」「脂肪を燃焼する」など魅力的なコピーがプリントされていて、テレビCMでもすっかりおなじみです。値段はちょっとお高くつきますが、ダイエットのお供としている人もいまや珍しくありません。

 そもそも特保(トクホ)とは「特定保健用食品」のこと。これは、体の生理学的機能に影響を及ぼす成分を含んだ食品を指し、飲料であればお茶をはじめ、スポーツドリンク、炭酸飲料など、各ジャンルに特保の製品があります。

 期待できる効果は、体脂肪の減少、血中コレステロールや血圧の改善、整腸などさまざまですが、要は健康にプラスになる、ということです。

 特保商品には、通称「トクホマーク」と呼ばれる許可マークが必ずプリントされています。許可マークというくらいですから、表示する効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可。クリアしないとトクホマークを冠することはできません。

 ただし注意したいのは、同じ特保の飲み物だからといって、すべて同じ効能ではないということ。一番種類が多い特保のお茶を見てみても、含まれる成分は商品によって異なっていて、それを知らずに飲み続けても、期待する結果に近づくことはできません。

 たとえば「茶カテキン」や「ケルセチン配糖体」を含む商品。これには「体脂肪が気になる」「悪玉コレステロールを減らす」といった表示が大半で、これらを含んだお茶を飲むことで、体脂肪を分解→脂肪燃焼をサポートするという効能が期待できます。このタイプのお茶は、どのタイミングでどのように飲んでもかまいません。

 一方、「難消化性デキストリン」や「ウーロン茶重合ポリフェノール」を含む商品の場合は、「脂肪の吸収を抑える」という表示で、これらの成分が食べ物に含まれる脂質を包み込み、体内に吸収させることなく体外に排出させ、肥満を防ぐという効果が期待されています。こちらは食事と一緒に飲むことが必要になります。

 同じ「脂肪が気になる人」向けの商品であっても、実は効果と飲み方が異なることが分かります。簡単にいうなら「食事の脂肪向け」「太りたくない」なら難消化性デキストリン系、「体の脂肪向け」「痩せたい」なら茶カテキン系というように、目的に応じて選び分け、飲み分けが必要なのです。

 さらに、特保のお茶は魔法の飲料ではありません。飲み始めたからといってすぐに効果が期待できるわけではなく、継続的に使うのが前提です。

 こういったデータについては、各商品のサイトで公開されていますから、まずはチェックしてから、目的に合ったモノを選びたいところです。また、医薬品ではありませんから、高い効果を必ず実感できるわけでもありません。当然ながら、飲むだけでは劇的に痩せられるわけではない、ということです。プラスアルファの努力も大切にしながら、生活をちょっとでも改善するアクセントとして使ってみてはいかがでしょうか。

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