十五夜の月を、どうして「芋名月」と呼ぶの?の画像
十五夜の月を、どうして「芋名月」と呼ぶの?の画像

 まだ暑い日が続きますが、暦の上ではもう秋、9月には十五夜のお月見があります。でも最近、お月見をしている人って少ないんじゃないでしょうか。せっかく日本人に生まれたのですから、四季の移り変わりを楽しみ、そのときどきの行事も楽しみたいものです。というわけで、今回はお月見のお話です。

 お月見の行事は年に2回、旧暦8月15日の夜と旧暦9月13日の夜に行われます。それぞれ日にちから、「十五夜」と「十三夜」と呼ばれています。メインは皆さんご存知の十五夜で、2016年は9月15日が十五夜にあたります。

 日本では、古くは平安時代から、秋分の日に最も近い満月、十五夜、中秋の名月を楽しむ風習がありました。また、まだ電気がなかった時代、夜まで農作業をしていた人たちは、月明かりに大変助けられました。秋はお米など農作物の収穫時期であり、十五夜に収穫の感謝を捧げるようになったのが今のお月見につながっているようです。

 お月見のお供え物は、もともとは収穫を迎えた物でした。野菜や果物、秋の七草やすすき、もち米で作ったお団子などです。昔は十五夜に里芋をよく供えていたので、十五夜を「芋名月」と呼ぶこともあります。

 最近のお月見のお供えといえばお団子ですが、せっかくなので里芋をお団子にして供えてみてはいかがでしょうか。作り方はとても簡単。里芋300グラム、だんご粉70グラム、水大さじ4杯、砂糖大さじ2杯、塩ひとつまみを用意します。耐熱容器に皮をむいた里芋を入れ、ラップをかけてレンジで6分ぐらい加熱します。里芋が柔らかくなったらマッシャーで潰し、粗熱がとれたらだんご粉を少しずつ加え、よく混ぜ、こねます。再度、ラップをして3分ぐらいレンジに入れ、さらにこねます。こね終えたら、もう一度レンジで3分。ここで粉っぽさが残っていたら、追加で1~2分レンジに入れて様子を見ましょう。粗熱がとれ、粉っぽさがなくなっていたら、水に砂糖と塩を溶かしたものを手につけて丸めていきます。最後にフライパンで焼き色をつけたら香ばしい芋団子の完成です。

 食べるときは、お好みであんこなどをつけてもおいしそうです。たまにはゆっくり月でも眺めて、日頃のストレスを忘れちゃいましょう!

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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