C そういえば、投手だと西武の岸孝之投手(31)も契約切れを迎えます。

B 巨人は、驚いたことに山口に振られてから慌てて岸に切り替えたようで、ハッキリ言って出遅れ。現状、楽天が獲得に近いらしい。

A 最近の巨人の迷走ぶりが如実に現れてるね。

B ただ、西武が簡単に岸を手放すかどうか。辻新監督は岸残留を、監督を引き受ける条件にしたって話。残留になる可能性も高い。

A うちの情報じゃ、岸は西武を出る可能性が高くて、3年7億円以上出せるのは巨人ぐらいだって話だが。

C 総じて今年は大物がいないですね。投手だけじゃない。現在の球界では捕手不足が深刻です。各球団とも、レギュラー固定の捕手がいないのも悩み。

A 楽天の嶋基宏捕手(31)は、球団との確執も噂され、出て行くのが確定的といわれていた時期もあったけど、どうも、そうではないらしいね。阿部慎之助選手(37)がキャッチャーとしては使えなくなり、小林誠司捕手(27)が伸び悩んでいる巨人としては、欲しいはずなんだけど、以前の経緯があるから、もう動けない。

B 2年前、当時の原辰徳監督が獲得を熱望して動き始め、本人もすっかり、その気だったのに、“ドラフトで小林を獲ったばかりだから”とフロントが難色を示して、立ち消えになってしまった。その後、慌てて獲得に動き出したけど、時すでに遅し。本人は、あのときの巨人の動きに相当の不信感を持ってるからねえ。

A 西武の炭谷銀仁朗捕手(29)も同じようなケースだね。昨年はFA権を行使せず西武に残留。ただ、今は評価が下がり“買い手”がつかず、西武は森友哉捕手(21)を育てるために併用していく方針のようだ。

A 見回しても“出物”はないんじゃないかな。結局、捕手不足という状況は来年も続きそうだね。

C ここまで、他球団への選手の供給源だった広島の名前が全然出てきません。

A もう、出そうな選手はみんな出ちゃったからね。ただ、黒田博樹投手(41)は引退。優勝したからといって、安易に補強を怠ると、今年のヤクルトみたいになってしまう。フロントの考え次第だけどね。

 球界では激しい駆け引きが繰り広げられているが、一寸先は闇。波乱含みで、この先もあっと驚く展開が待っているかもしれない。

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