釘で台の良し悪しがわかる人は別として、優良店かどうかの違いがイマイチわからない人は、プロの多さに注目するのがオススメ。

 彼らは若者で、ずっとケータイを触っている、玉やカードの貸し借りを頻繁にしている、というのが特徴です。以前は『牙狼』のコーナーでよく見かけましたが、最近は『北斗無双』をメインに立ち回っていることが多いようです。ホールの一番人気で、一撃出玉が期待できる機種を好む傾向があります。

 一方、少しさびれていて田舎っぽい小規模ホールの場合。地味でオシャレじゃない店は最近敬遠されがちですが、こういうホールで一匹狼っぽいプロを見かけたらチャンスです。もし空き台が多くても、プロに限らず毎日通う常連客が多い店はそもそも信用できます。本当にボッタクリ営業だったら、常連すらとっくにいなくなっているはずだからです。

 そんなホールに現れるプロは、店の優良度が高いほど、一度に出しすぎず、細く長く稼ぎたいので、気配を消して出しすぎないようにしています。パッと見は普通の地味なオジサンですが、常連とは思えない微妙な違和感があり、背筋をピンと伸ばし、キョロキョロしたりせず、台のボタンを押さずに打ち続けて、もの静かにドル箱を積んでいるような人がいたら、ほぼパチプロでしょう。

 そんな人が打っていたら、ショボイ店に見えても勝てる台が存在する証拠です。ジリジリと目立たぬように出玉を増やすハネモノや甘デジ、あるいはバリエーションを問わず『海物語』シリーズのコーナーなどにひっそりと紛れ込んでいます。

 ところがプロが打っているシマに、同じくプロである自分が座る場合はいらぬ気を遣います。隣に座れば対抗意識があるように思われやしないか、あるいは勝ちネタに便乗していると見られるんじゃないか。立ち去れば実力差を感じて逃げたと思われやしないか、後日コッソリ出し抜いて横取りすると勘ぐられてないか。ちょっと大げさですが、言葉を交わさずとも視線でのバトルがバチバチだったりします。

 しかし一般客の立場なら、そんなくだらないことを気にする必要はありません。プロがいた店を覚えておいて、プロが狙っていた機種や台番をチャッカリ打ってみるのはおおいにアリ。プロは目ざわりな存在かもしれませんが、彼らを逆に利用してしまいましょう。勝ちゃあそれでええんです(笑)。

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