また、前出のジャーナリストは、こう言う。「立ち合いでの踏み込みが良くなり、豪栄道が得意とする左前みつ右差しの速攻が決まるようになった」 その姿たるや、往年の千代の富士を彷彿させる“横綱相撲”だったという。

「秋場所優勝後の会見で、“嫁取り”について聞かれても、苦笑いして否定。大関に昇進した際も“嫁取りは横綱になってから”と発言しています」(前同)

 女にうつつを抜かすことなく、夢に邁進する姿は、まさに古き良き日本男児。それは土俵の外でも同様。「昔からヤンチャな面がありましたが、シャイな一面も。本当はカラオケが好きなのに、1曲目を歌うときは照れて嫌がるんです。でも、1曲歌えば、ノリノリで歌いまくります」(豪栄道と親しい後援会関係者)

 酒が強く、飲み方は豪快。土俵外でも愛される力士だけに横綱昇進を願うばかりだが、不安要素もある。「年齢的に遅咲きで、相撲に安定感がない。しかも今場所は、天敵である白鵬がケガから復帰する予定です」(前出のライター)

 だが、前出の大野氏は、こう期待を寄せる。「豪栄道は思い切りのいい力士。また、不利な体勢から繰り出す首投げは強烈。勝負感覚が研ぎ澄まされているので、綱取りのかかった大一番だからこそ、白鵬を破る可能性もあります」

 貴乃花が引退した03年以降、不在の日本人横綱。豪栄道の大躍進に期待したい。

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