『報ステ』最終日の挨拶で、「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組など、ちっとも面白くありません! 人間がやっているんです。人間は少なからず、偏っています。だから、情熱を持って番組を作れば、多少は番組は偏るんです!」と熱っぽく語った古舘。その言葉通りの“攻める”姿勢に、旬のライバル司会者たちもタジタジだ。

 新番組の番宣として、古舘は『フルタチさん』の初回放送日である6日、フジの番組に相次いで出演した。「午前7時からのゲスト3人が語り合う『ボクらの時代』では、『報ステ』の裏話を暴露。元相棒の小川彩佳アナは“異常に俺のことが嫌いだったと思う”と、爆弾発言も飛び出した。世間や業界の目などお構いなしに喋り倒す古舘に、トーク相手の宮根誠司は曖昧な返事を返すだけ。完全に圧倒されていましたね」(前出の芸能ライター)

 午前10時からは、松本人志がMCの『ワイドナショー』にもゲストで出演。この日は、乃木坂46の橋本奈々未の引退が話題となった。「引退理由は、“弟の学費を稼ぐため芸能活動を始め、そのメドがたったので”というものでした。番組内では、橋本の母が彼女に宛てた感動の手紙も紹介されました」(夕刊紙記者)

 共演したHKT48の指原莉乃も「かっこいい決断だなと思います」などと語り、本来なら涙、涙のシーンになる感じだが、古舘は、「半分は秋元康さんの筋書きじゃないですか? バーッと話題になるから」と、身も蓋もない芸能界の裏事情までブチまけた。

「あれは痛快でした。出来すぎたストーリーやお涙頂戴、人気グループ頼みで視聴率を稼ぐ昨今の番組作りの手法への一撃でしたね」(前出のテレビ誌ライター)

 むろん、松本も古舘の意見に頷くばかりだった。「古舘さんの復帰で、MC界の勢力図は激変するでしょう。熟練の話術に宮根や松本も飲まれていたし、抜群の仕切り力を誇る中居正広も、トークではまだ足元にも及びません」(前同)

 芸能ライターの三杉武氏は、こう語る。「古舘さんは良い意味で古いタイプの司会者なんです。語りも理屈っぽくてオジサン臭いですが、視聴者に一切媚びずに自分の意見をズバズバ言ってのけるスタンスは、他人の目を気にしがちな若い世代には格好よく見える。古舘さんは今、最もモテるタイプのオジサンなのかもしれませんね」

 古舘の毒舌卍固めは、情熱を忘れたテレビ界への“ショック療法”となるか!?

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