よく「ついてる」という言葉を耳にするが、あれを漢字で「憑いてる」と書く人もいる。憑く=のりうつられる。得体の知れないものにとらわれる。そんな意味が、「憑く」や「憑いてる」にはあるから、要するに、この世ならざるものがからんでいる状態をさす言葉である。
じつは、その「ついてる」という言葉が出馬表に現れた。11月26日(土)、東京最終レース。
1番 オートクレー(ル)
2番 アッラサルー(テ)
3番 アースプレ(イ)
4番 メイショウメイゲ(ツ)
このレースは、この4頭がついてるということなのか。よし、物は試しと買ってみることにした。4頭ボックスの3連複(4点)と馬連(6点)。
それから数分後に、このレースのゴールで起きたことは、まさに「ホントかよ!?」だった。馬券を買ったこの1~4着が、上位1~4着を独占してしまったのだ。2314番の順でゴールし、3連複が5990円、馬連が1830円。こんなことがあるんだなあ。
名著『ツキの法則』(谷岡一郎/PHP新書)に、〈「ツキ」の正体とは〉という一章があり、誰もツキの女神を飼いならすことのできた者はいないとある。だから余計、たまに当たると今日は女神とともにあったと錯覚し、有頂天酒になるのかもなあ。
「井崎脩五郎 競馬新理論」最新記事