事実、2012年、13年と2年連続で『日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞』を受賞。「本人が“1日5本は映画を観ていた時期がある”と語ったように、大の映画好き。大衆向けではなく、玄人受けする作品に出演する傾向があります」(前同) 大島、川栄、前田と、女優業を選んだAKB卒業生は大成する勢いだ。

 一方、ソロ歌手を選んだ卒業生は前途多難だ。「最たる例が“ともちん”こと板野友美(25)ですね。AKB48の第1期メンバーで、AKB人気の起爆剤となった一人です」(芸能ライター)

 13年に卒業後、翌年には初のソロアルバムが発売され、全国ツアーも組まれたが、なかなか話題にならず。だが、現在、板野は思わぬところで大人気に。「ズバリ、中国です。板野は今年の春に公開された中国映画『雨衣』で初主演。これは中国、台湾、香港でベストセラーとなった小説が原作で、映画もヒット。その影響か、香港、台湾などで行った彼女のアジアツアーも盛況でした」(前同) 海の向こうで、ともちんの逆襲が始まった?

 歌手デビューでは、今春卒業した高橋みなみ(25)も苦戦だ。10月には初のアルバムを発売。槇原敬之や玉置浩二が作詞・作曲を手掛けた楽曲もあり、話題性は十分だったが、売り上げは思うようにいかなかった。しかし、業界関係者の多くは、高橋の別の才能に注目している。

「高橋のラジオ番組『高橋みなみの「これから、何する?」』(TOKYO FM)の評判が非常にいいんです。20~30代の働く女性を応援する内容なんですが、高橋の仕切りのうまさはすごい。元リーダーらしい、みんなを勇気づける真摯なコメントも秀逸です。真面目なトーク番組のMCなんかに、ピッタリの逸材では?」(民放局ディレクター)

 また、舞台を中心に活躍している元メンバーも。「秋元才加(28)は、体を鍛えて引き締まった筋肉美を見せる一方、舞台を中心に女優として活躍中です。篠田麻里子(30)も、今年は舞台『真田十勇士』に出演するなど活動を続けています」(アイドルウォッチャー)

 さまざまな分野で逞しく生きるAKB卒業生たち。アイドルを卒業し、新たな魅力を放ちはじめた彼女たちから、今後も目が離せない!

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2