同作の担当編集者だった三浦宏之氏が色川氏との思い出を振り返る。「何べん、赤城神社(東京・神楽坂)の前の通りで色さんの肩を担いだことか。ナルコレプシーの発作で、突然、膝から崩れ落ちるんだ。よく介抱させてもらった。それにしても神楽坂でどれほどの数の名作が生まれたことか」

 懐かしそうに当時を振り返りながら三浦氏は続ける。「大人になっても、ああいう子どものような笑顔を見せられる人は見たことがない。とにかく笑顔が綺麗な人だったよ」

 長い時を経て劇画として復活した『麻雀放浪記』。前出の伊集院氏は今回の劇画連載に際してこう述べる。「今、『麻雀放浪記』を読み返すことは、現代人に、チャンスの気配を知る鍵を与えるかもしれない」

 色あせることない雀士たちの世界を堪能してみてはいかがだろうか。

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