――仕事に向かう姿勢が素晴らしいですね。
足立 私、漫画とかアニメが大好きだから、実写化するなら、原作を読んだことがある人もない人も楽しめる作品を作りたいって、いつも思っているんです。そういえば、撮影に入る前、監督とプロデューサーに話したことが、ひとつあって……。
――何ですか?
足立 あえて共演のみんなとは話しません、って。本当に孤立していないと出せない、微妙な空気感ってあるじゃないですか。だから、カメラが回っていない控室でもいっさい、誰とも話さなかったし、休憩時間にみんながご飯を食べながら仲良く恋バナとかをしている中で、私はポツンと一人で食べてました。
――徹底していたんだ。
足立 だから、撮影終了後に「ずっと話したかったんです~」って、みんなが寄って来てくれたときは、怖いと思われてなくて良かったなって(笑)。
――役に入りきってる感じですね。
足立 内面だけじゃなく、外見も気をつけましたね。たとえば、制服。周りの子とは違うじゃないですか。みんなの輪の中に入ると、ひと際大人っぽいというか……。
――全然、そんなことはなかったですよ!
足立 良かった~(笑)。実際にみんなにいい意味で馴染みつつ違和感を出さなきゃいけなかったので、そこは苦労しました。
――制服以外の外見で工夫されたことは?
足立 髪型ですね。実はこの撮影、『営業部長 吉良奈津子』と収録期間がかぶっていたんです。だから、分け目によって前髪があったりなかったりするように切ってもらったんです。
――そんなこと、できるんですね!? 髪といえば、金髪のシーンもありました。
足立 あそこまで明るくしたのは初めてだったので、見たときは“ヤバイな!”って思いました(笑)。劇中で、茶髪の子に“その髪の毛ダサい!”って言うシーンがあったので、自分のほうがキレイに見えるようにしなきゃなって、常に意識はしていました。そういうところをキッチリやらないと、ちゃんと伝わらないから。
――作り込み方がハンパないですね。制服も金髪も、とても似合ってましたよ。
足立 ありがとうございます。でも私、子どもっぽく見られることが多いのも、ちょっと気になるんですよね~。もっと“オトナの女”にならないと!