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 イオ選手がこの日、「どうしてもタッグを組みたい選手」として指名したという里村選手。そのすさまじいファイトスタイルは、女子プロ初心者の私にも伝わりました。「目力だけで相手を倒せるんじゃないか」というくらいの気迫。かっこいい、強い。同じ女性だけど、私にはない、何かを成し遂げる心の強さを持っていて、それがリングで表現されている。同じ女性な分、彼女たちのすごさが分かるし、闘う理由や、痛さも伝わってくる気がします。

 試合は一進一退の攻防。イオ選手のドロップキック。橋本選手のヒップアタック。里村選手のバックドロップ。岩谷選手のダイビングフットスタンプと、各選手の得意技が炸裂。ラストは里村選手が岩谷選手をデスバレーで叩きつけたところに、イオ選手が華麗なムーンサルトプレスを繰り出し決着がつきました。

 里村選手は、試合後のマイクで、「イオとスターダムは私の敵です。これからは負けないから」と宣戦布告。橋本選手も「次はシングルマッチで戦いたいです」と闘争心メラメラ。岩谷選手は「紫雷イオ、あんたは最高のダッグパートナーであり、最高のライバル。あんたから赤いベルトを獲るのは私しかいない」とこちらも宣戦布告。

 イオ選手は誰もが戦いたいと思う、誰もが狙っている相手なんだと、彼女のすごさを感じました。プロレスは人生の教科書ですが、まだまだ開けたことのない教科書ばかり。やっぱりプロレスは奥が深いし、見ればみるほど、好きになる! まだまだ知らないプロレスの世界がある! 新しい世界の扉を開いてくれた、紫雷イオ選手に感謝です!

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