丸山「う~ん、それは毎回といえば毎回、ないと言えばないというか(笑)。死ぬかどうかは可能性の問題ですからね。たとえばニューヨークの地下の下水道なんかは『クレイジージャーニー』でも放送しましたが、視界ゼロの暗闇の中、ちょっとでも踏み外したら、下水道に落ちて、2キロほど流されてしまうんです。もし落ちたら、糞尿まみれで死ぬ」

ゆま「いやぁー!!」

丸山「フィリピン、セブ島の銃密造村のときも一瞬ヤバいと思ったことがありましたね」

ゆま「(番組を)見ました。ゴンザレスさんは日本から来た“ガンマニア”ってことにして、銃密造の現場を見させてもらったんですよね」

丸山「はい。それで村の人たちともだんだん慣れてきて、穏やかなムードになったんですね。で、ちょっと一発かましてみようと、“本当は俺、日本のジャーナリストで、潜入取材している……と言ったら、どうする?”って笑いながら言ったんです」

ゆま「ええ!? わざわざ自分から危険な目に……」

丸山「あれは調子に乗りすぎました。さっきまで笑いあっていたのに一瞬で、場が静まり返って……全員、僕を見る目が変わったんです。で、一人の男がひと言、“殺すよ”と」

ゆま「……(絶句)」

丸山「もちろんすぐに“冗談だよー、ごめん、ごめん”と笑い飛ばして、その場を収めましたけど」

ゆま「本当に危ないですね。他にも危機を感じた場面はありますか?」

丸山「メキシコの薬物戦争の取材に行ったときも……。ただそのときは、取材云々ではなく、プロペラ機で現地に向かったんです。これが見るからにヤバい感じで、いつ落ちてもおかしくなさそうで(笑)」

ゆま「テレビ番組では語られないクレイジージャーニーの真実ですね(笑)」

丸山「ゆまさんは、海外で危険な目に遭ったことはありますか?」

ゆま「丸山さんほどじゃないけど……一度、怖かったときがありましたね」

<次週に続く>

丸山ゴンザレス まるやま・ごんざれす
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリスト、編集者、デザイン会社経営。長年、日本の裏社会、海外の危険地帯の取材を重ね、出演する『クレイジージャーニー』(TBS系)では「危険地帯ジャーナリスト」と呼ばれる。『海外あるある』(双葉社)など著書も多数出版している。

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