まずは、今週末、4月9日、阪神競馬場を舞台に行われる桜花賞から。シャダイカグラ(89年)、ベガ(93年)、オグリローマン(94年)、ファレノプシス(98年)、ダンスインザムード(04年)と、これまでに5度戴冠しているレースですが、この中で完璧なレースはと訊かれたら……さぁ、皆さんは、どれだと思いますか?

 大きな出遅れで、スタンドから悲鳴が上がったシャダイカグラの印象が強いと思いますが(苦笑)、完璧なレースと言えるのは、93年のベガです。逃げ馬を見ながら、ペースを左右できる2番手を並走。ライバルが取りたいであろうポジションを先に取り、直線で早めに置き去りにして、後続の追撃をかわす主導権を握り続けることができた、ほぼ完璧なレースでした。

 今年は3歳牝馬のレベルが高く、思い描くレースを100%実現させるのは難しそうですが、僕とリスグラシューにもチャンスはあると思っています。今年は、桜吹雪の中で行われそうな牝馬三冠クラシックの第1弾・桜花賞は、最後の最後まで勝ち馬が分からない激しいレースになりそうですから、皆さんも楽しみにしていてください。

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