ファンディーナは、男馬も軽くひねってしまうのか。わくわくするような皐月賞だ。デビューから(1)(1)(1)着と負け知らず。しかも前走、初の重賞挑戦も、初の関東への輸送も、まったく苦にせず、直線で2番手から抜けだすと後続を馬なりで5馬身もちぎり捨てた。勝ち時計は1分48秒7。もし追っていたら、前日のスプリングS(1分48秒4)をしのいでいた可能性がある。

 昭和50年(1975)以降、皐月賞が通常通り中山で行われたケースで、「前3走とも1着、しかも前走で芝良1800メートル以上の重賞を1馬身半以上の差で勝ってきた馬」は、[5・0・1・4]という成績を残している。勝ったのはカブラヤオー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、テイエムオペラオー、ロゴタイプの5頭。

 負けた5頭はそれぞれ訳ありで、ハギノカムイオーは初めての逃げられない競馬。ダイナガリバーは予定していたスプリングSが雪で順延になり、出走を見送ったための休み明け。キーミノブは初コースのうえに前3走とも体重増なし(6キロ減→変動なし→4キロ減)。ウイニングチケットは4戦連続の関東輸送。そして昨年のサトノダイヤモンドは初コースのうえに、ゴール前で降着や騎乗停止が生じるほどの進路妨害を受けたのが、理由。

 ファンディーナはすでに1、2戦目で男馬とも対戦しており、ここも圧勝の可能性すらある。

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