6月25日――。今年の宝塚記念が行われるこの日付を見ただけで、ああ、荒れそうと思った人がいるのではないか。過去、6月25日に宝塚記念が行われたことが二度あるのだが、ともに雨中の競馬で荒れたのだ。

 まず最初は2000年の宝塚記念。天候と馬場は「雨・良」。勝ったのは単勝1.9倍のテイエムオペラオーだったが、ぬかるむ馬場を気にする馬が続出し、2、3着に来たのが、11頭立て6番人気のメイショウドトウと、9番人気のジョービッグバン。ともにG1レースにまったく出たこともない馬だった。やはり、雨が降ると、波乱が起きがちなのだ。当時、3連複も3連単もなかったが、あったら高配当だったろう。

 つづいては2006年の宝塚記念。舞台は「雨・稍重」。勝ったのは、単勝1.1倍というディープインパクトだったが、2、3着に粘り込んだのが、13頭立て10番人気のナリタセンチュリーと、9番人気のバランスオブゲーム。前者は前走の天皇賞・春で、大差負けの12着。後者は前走の安田記念で、同じく大差負けの17着。ともに前走は休み明けだったが、休養前に出たG2戦を道悪で圧勝しており、そのパワーが、馬場が悪化した宝塚記念で生きた。大本命が勝ったのに3連単は4万円超え。

 二度あることは三度あるで、今年も雨が降ったら穴馬要警戒だ。

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