最後の1人が横浜の増田。神奈川県大会で4試合連続本塁打を打った実力は本物だ。持木氏によれば、「巨人の長野久義のように広角に打てるバッターで、天才的なバッティングセンスを持っています。一人っ子のせいか、自分で練習方法を工夫して自主的に練習できる性格は、プロに向いているかもしれません」

 この4人の中では、現時点で清宮と中村の評価がズバ抜けて高く、競合が確実視される。これに続くのが、高校通算62本塁打の安田、そして増田というのがプロの見方だという。

 さて、“打高投低”といわれるメンバーの中でも、好投手はそろっている。夏の甲子園で活躍した選手を中心に今回は8人の投手が選ばれているが、中でも最も注目すべきは、甲子園で優勝した花咲徳栄の清水達也投手だろう。

「準決勝の東海大菅生戦、決勝の広陵戦。ともに第二投手として登場し、豪打で知られる両チームを見事に抑えました。一般的にはよくない見本のようにいわれるアーム式の投球法で、時速150キロの球を投げるのは大したものです」(持木氏) 当然のことながら清水もプロから注目を集めている。

 また、ここに名前を挙げなかった選手たちの中にも、U-18W杯での活躍いかんによっては、プロからの評価を高める選手も当然出てくるだろう。2013年のU-18W杯(台湾)では、桐光学園の松井裕樹投手と大阪桐蔭の森友哉捕手が活躍し、それぞれ楽天と西武に1位指名された。

 今大会、日本代表の世界一達成に貢献し、プロ入りの切符を手にするのは誰なのか、目が離せない!

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