■喧嘩やいじめも激しい!

ゆま「あと、やっぱり気になるのは喧嘩やいじめ。ドラマではそういう場面がありますが、本当の女子刑務所の中も相当、激しいんですか?」

中野「まあ、いっぱいありますよ。激しい乱闘といえば、必ず起こるのが運動会。みんな運動会の日には、前から気に食わない奴をここぞとばかりに、走りながら殴りに行くんです」

ゆま「走りながら! でも、そんなことしたら懲罰が待ってるのでは?」

●運動会は乱闘のチャンス

中野「もちろん独房行きです。それでも運動会の日しか殴るチャンスがないんです。同じ刑務所内の人間でも工場(作業場)が違えば、なかなか接触できないんです。でも、運動会は全員が参加するので、気持ちよく殴りに行けるんですね」

ゆま「運動会って怖いですね(笑)。中野さんも乱闘されたことが?」

中野「ありますよ。一番大暴れしたのは3回目(の収監時)でしたね。そこでは、他の囚人から9か月ほど嫌がらせを受けていたので、我慢の限界に達して……一応、担当の先生(刑務官)には“すみません”と謝ってから、そいつらを工場でボッコボコにしてやりました」

ゆま「ひえ~! 怖いけど、もう少し乱闘の話を聞きたいですね~」(次号につづく)

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年12月9日、大阪府堺市生まれ。これまで3度逮捕され、計12年間収監されている元女囚。現在は『ラウンジ祭』など、ラウンジ2店舗を経営。また、ネットサイト『サイゾーウーマン』でコラム「知られざる女子刑務所ライフ」を執筆中。

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