マザコン彼氏と結婚はNG!? その特徴と危険性チェックリストの画像
マザコン彼氏と結婚はNG!? その特徴と危険性チェックリストの画像

 1992年放送のドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)で、俳優の佐野史郎が演じた「冬彦さん」が大ブームとなって以来、すっかりポピュラーになった「マザコン男性」。とはいうものの、よりにもよって自分の彼氏がマザコンだったと判明したときの女性のショックは計り知れないもの。また、結婚後に旦那がマザコンと判明することもあり、旦那のマザコンが原因で離婚、なんてケースもある。彼氏や旦那がマザコンだったとき、どうすればいいのか、その適切な対処法とは?

■「マザコン」とは

●マザコンの特徴

 母親に対して強い愛着や執着、依存がある「マザーコンプレックス」略して「マザコン」。男性がマザコンになってしまう要因としてよく挙げられるのは「母親の過保護・過干渉」と「父親の不在」だが、実はこの両者は密接に関連している。というのも、母親が息子に過保護・過干渉になってしまう背景には、父親が育児にノータッチで、母親は孤独を感じるようになり、結果、母親は孤独を埋めるべく息子に過剰な愛情を注いでしまう……といった悪循環が潜んでいるケースが多い。あるいは、シングルマザー家庭(母子家庭)で、過度な母子密着を起こしてしまうという例も。その一方で、厳格な母親、放任主義の母親に育てられた反動で、母親に強い執着を抱く息子もいる。

●ファザコン

 母親ではなく、父親に対して強い愛着や執着を抱くのが「ファザーコンプレックス」、略して「ファザコン」。父親離れできていない女性のことを指す場合が多いが、父親離れできていないファザコン男性も少なからず存在している。

■マザコン男性の特徴とチェックリスト

 自分の彼氏や旦那からマザコンの気配を感じた……という女性は少なくないであろう。そんなときは、とりあえず一度冷静になって、相手の言動・行動を観察してみよう。そして、チェックリストを使って、相手がマザコン男性の特徴にいくつあてはまるか調べてみよう。3つ当てはまったら、少なくとも「マザコンの可能性がある」といえるだろう。

□母親の呼び名が「ママ」

 小さな男の子が母親を「ママ」と呼ぶのは特に珍しいことではなく、やがて年頃になってくると「ママって呼ぶのは恥ずかしい」という自意識が芽生えてきて「お母さん」「おふくろ」などに呼び方を改めたりもする。ところが、母親が大好きな男性の中には、いつまでたっても母親を「ママ」と呼ぶことに抵抗がない場合も。

□母親から呼び捨てではなく「○○ちゃん」「○○くん」と呼ばれている

「ママ」同様に、小さな男の子が母親から「○○ちゃん」「○○くん」と呼ばれているのも特に珍しい話ではない。しかし思春期以降は、母親からそのような呼ばれ方をされることを拒んだり、あるいは母親自身が自重して息子を呼び捨てにするようになるもの。にもかかわらず、いまだに母親から「ちゃんづけ」や「くんづけ」で呼ばれることを受け入れている男性は、マザコン傾向があるといってよい。

□母親についての話題が多い

 彼氏とたわいない話をしているうちに、いつの間にお互いの家族の話題に発展することもあるだろう。とはいえ、相手がいつもいつも母親の話をしたがる、最終的に必ず母親の話題に行き着く、という場合は、相手が母親に強いこだわりを持っている可能性がある。

□何でも母親に「報・連・相」する

 “友達親子”という言葉が生まれたように、昨今は恋愛や趣味やファッションについて、まるで友達同士のように話したり相談したりする親子もいる。だが、とにかく外で自分に起こったことを、何でもかんでも逐一母親に報告し、進展があればその度に連絡し、今後どうすればいいかを相談している……というようであれば、マザコンを疑ってみてもいいかも。

□母親の言うことは絶対

 マザコン男性は、自分で物事を決定するのが苦手という人が少なくない。子どもの頃からあらゆることの決定を母親に委ね、中には受験する学校や部活動、さらには就職先まで母親に決めてもらったという男性すら存在する。そのような環境で育った男性は、自分でこうしようと決めることができたとしても、直後に母親からダメ出しされると途端に迷いが生じてきて、結局最終的な決定を母親に委ねてしまったりする。自身のファッションについて母親に意見を尋ねるくらいならいいが、新しく買う服も、デートのコーディネートも全部母親に決めてもらっている……というのは要注意。また、明らかに間違っていることなのに母親から指示されると「正しい」と思い込んでしまう男性、母親が決めたルール(門限など)に言いなりになっている男性も要注意である。

□母親を優先する

 マザコン男性は、ついついパートナーよりも自分の母親を優先してしまいがち。デートを楽しんでいるときでも母親から連絡が入って急遽(きゅうきょ)帰宅する、出かける予定でいたのに母親からの誘いが入ればキャンセルする、結婚式や新居を決めるときに母親の意見ばかりに耳を傾ける、などなど。何でも母親優先主義(本人に自覚がないこともある)の男性はマザコンの可能性がある。

□母親のすねをかじる

 頻繁に実家に帰っては、母親からお小遣いを貰っているというマザコン男性もいる。本人としては母親からの好意に応じているだけのつもりかもしれないが、まだまだ母親に甘えたい、という心理が潜んでいることもある。母親から貰ったお小遣いで彼女や妻のプレゼントを用意する……なんて行動に出る男性には気をつけよう。

□母親とパートナーを比較

 母親が大好きなだけでなく、母親に強い愛着と執着を持つのがマザコン男性。そのため、恋愛でも結婚でも、相手の女性に対して母親の影を求めてしまうこともしばしば。もちろん、母親とパートナーはそもそも別人格なので、マザコン男性がパートナーに自身の母親を投影したところで、ギャップが生まれるのは当たり前。しかしそのことに耐えられず、何かにつけて母親とパートナーを比較してしまう。

●「マザコン」と「母親想い」「母親と仲良し」はどう違う?

 似て非なるのが「マザコン」と「母親想い」「母親と仲良し」。違いのポイントはズバリ、距離感と、精神的依存があるか否か。母親想いの男性や、母親と仲良しの男性は、母親との密着度はさほど強くなく、折に触れて母親を気遣ったりプレゼントを渡したり、ときどき食事をすることがあっても、母親と“自立した大人同士の関係”を築いている。逆にマザコン男性は、自分自身が母親から自立できておらず、必要以上に母親と連絡を取ったり実家を訪ねるなど、母親との密着度が強い。

●彼の母親の様子から見極める方法もある

 彼の母親の様子も、彼がマザコンかどうかを見極めるためのヒントになる。マザコン男性の母親は、息子を独占していたいあまり、息子の彼女や妻に対抗心を燃やす、しかもそれを露骨な態度で示してくる、アポなしで来訪してくる、といった行動に出ることがある。また、そのときに彼がどのような対処をするか(母親に注意するのか、母親の言いなりになって彼女や妻をないがしろにするのか)、注意深く観察しよう。

■マザコン男性と恋愛するときの注意点

 マザコン男性にとても風当たりの強い日本。だから男性自身も、マザコンはヤバイと感じていたり、自分がマザコンであることにコンプレックスを感じているというケースもある。はたまた、人前では自分のマザコンを隠している男性だっている。

 マザコン男性との恋愛や結婚をあえて望むような女性はほとんどいないだろうが、しかし、つきあった後になって相手が実はマザコンだったと判明する可能性は十分にあるのだ。そんなとき、女性はどうすればよいのだろうか。「マザコンというだけでとにかくもう、絶対無理!」という女性ならすぐに別れられるだろうが、彼がマザコンだと知ってショックだったけど、彼を好きな気持ちは変わらない、でもマザコンはちょっと困る……と揺れる女性だっているだろう。

【マザコン彼氏への対処法6つ】

□マザコンは彼のせいではないと認識する

 彼がマザコンになってしまった原因は、彼自身ではなく育った家庭環境にあることがほとんど。彼の母親が息子との距離感を誤ってしまったり、父親も育児に無関心だったり。だからまず、そういった家庭環境が彼をマザコン男性にしてしまったのだということを、認識しよう。そして冷静になろう。

□物事を自分で決断するようそれとなく促す

 繰り返しになるが、マザコン男性の多くは常に母親に指示を仰ぎながら生きてきたので、物事の決断が苦手である。しかしだからこそ、彼に“決断する機会”をそれとなく与え、もし彼が何かを自分で決断したときは、「すごいじゃん」「自立してるね」「頼りになる」としっかりと褒めることが重要となる。

□彼に自分の気持ちや意見を尋ねる

 マザコン男性の母親は往々にして過干渉で支配的で、息子を自分の所有物のようにとらえている。そのため、実はマザコン男性の中は、自分の気持ちを聞いてもらったという経験が不足している人もいて、それが自分で考える、自分で決めるという経験の不足にもつながっている。パートナーが「あなたはどう思った?」「あなたとしては、どうしたい?」と気持ちや意見を尋ねることで、マザコン男性は、自分の気持ちを聞いてもらえたという体験を得ることができ、「自分で考えてみよう」という意欲にもつながる。

□日頃から「頼りにしている」ことを伝える

 マザコン男性の多くは、自立心が弱く、依存心が強い傾向にある。だからこそ、折に触れて「私はあなたを頼りにしている」と伝え、ささいなことであっても彼に助けられたときは「助かった! ありがとう」「頼りになる」と伝えていく必要がある。そういった成功体験を繰り返すことによって、彼自身も「自分はパートナーに頼りにされているんだ」と実感するようになり、自立心や責任感が芽生えていく。

□彼を1人の自立した人間と思って接し、女性も自分の気持ちを伝える

 マザコン男性とつきあうときに注意したいのが、マザコン男性は対等な人間関係(特に異性との恋愛関係においては)をあまり知らず、女性を母親のように扱ってしまうということ。だから、マザコン男性に気持ちや意見を尋ねるだけでなく、こちらの気持ちや意見(私との予定が先に入っているときは、お母さんに誘われても断ってほしい、など)も伝えたい。

□「マザコン」とは言わない

 マザコン彼氏とケンカになったときや、あからさまに母親と比較されたときなど、ついイラっとしてしまって「このマザコン!!」と罵りたくなってしまうかもしれないが、マザコン男性に対して「マザコン」は決して言ってはならないNGワードである。なぜなら、90年代以降の日本において、「マザコン」とは、ネガティブでイケていない属性を示す言葉であるという価値観が浸透している。そのため、マザコンを自覚していない男性はもちろん、マザコンを自覚している(ように見える)男性も、面と向かって「マザコン」と呼ばれたらプライドを傷つけられる。また、「マザコン」と呼ばれることによって、自分自身だけでなく、大好きな母親のことまでけなされたように受け止める男性もいるので、うっかり口をすべらさないほうが無難である。

●どこまでいったらNGライン!?

 とはいえ、やはり、見極めは大切。相手のマザコンが重度で対処が難しい……と思ったときは「別れる」という選択肢を視野に入れておこう。自分の中で期限を定め、その期限に達しても彼のマザコンぶりに変化がなければ別れよう、と決めておいてもよい。彼女がいくらバックアップしたところで、彼自身が「気づき」を得たり、「マザコンの自分を変えたい」と思わない限り、彼が変わるのは難しいのである。

■まとめ

「男はみんなマザコン」なんて言い方をされることもあるが、彼氏や旦那がマザコンだと判明して、途方に暮れる女性はいつの時代も少なくない。近年では母親と友達のように仲のよい男性も珍しくなく、「マザコン」と、「母親想い」「母親と仲良し」とを見分けるのも難しくなってきている。今のところ自分の彼氏にマザコンの気配は感じない……という女性も、一度、チェックリストに当てはまるものはないか、確認してほしい。

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