歯に衣着せぬ発言と抜群のスタイルで、バラエティやドラマ、映画、舞台などで大活躍中のMEGUMIさん。最新映画での広瀬アリスさんとのバトル秘話からグラビア再挑戦まで、ズバッと聞いた!
■『痛快TV スカッとジャパン』でも好評
――最近、バラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)でのセレブな“モンスターママ”役が評判ですね。
MEGUMI(以下=M) 視聴者の方がこんなに喜んでくれるとは思っていなかった……というのが、正直なところです。この役が好評のせいか、最近は性格の悪い女の役ばっかりになって。良い人って、あんまり演じてないんです(笑)。
■映画『巫女っちゃけん。』で広瀬アリスとバトル
――そんなMEGUMIさんの最新映画が『巫女っちゃけん。』。広瀬アリスさん演じる主人公・しわすが巫女として成長していく物語ですが、本作でMEGUMIさんが演じるのは、主人公しわすがひょんなことから一緒に住むことになる男の子、健太の母・美和。
M 美和はホントにダメな人間です(笑)。子どもに愛情をかけているつもりなんだけど、世の中のお母さんに比べると、かけている分量が1%もないくらい。好きな男の人ができちゃうと、そっちに夢中になっちゃって、子どもの世話がおざなりに。しかも自分が幸せになれば、子どもも幸せになれるって自分よがりな言い訳をするダメな母親……と思って演じました。
――外見は、髪は茶髪で、服装も派手な感じです。
M 監督の強いこだわりがあって、髪は根元が黒くてちょっと退色しちゃっている感じ。服も“どこで買ったの?”ってドキッとするくらい派手で、今の時代には若干ついていけてない感じ。でも、足元は子どもがいるから、動きやすいようにサンダルなんですよ。
――健太の前と、好きな男性の前とでは、全然キャラが違いますよね。
M 好きな男性の前ではオンナをものすごく全開にしてて、彼が“NO”と言ったことに対して、自分もすぐに心変わりして“NO”にしたりとか。そういった“グラグラ感”を意識して演じました。
――アリスさん演じる主人公とのガチの取っ組み合いもインパクト大でした。
M 台本には、ひと言「ケンカする」と書いてあっただけだったので、ほとんどアドリブでしたね。アリスちゃんのこともぶん殴ってますし、彼女も全然、「やってください!」って感じのハートの強い子だったので、2人の中で「もうここは頑張ってやりますか」みたいな暗黙の空気感があって。アリスちゃんも思いっ切り「ババァ!」って言ってましたし、私もそれに応えて「うっせーっ!」みたいな感じで(笑)。
――あれは、セリフが用意されていたんですか?
M 用意されていませんでした。
――じゃあ、“ババァ”はアリスちゃんが勝手に?
M そうなんですよ。あっ、ババァって言ったなって、思ったんですよね。それもなんか、面白くて。
――確かに(笑)。
M そういうのは芝居していて、楽しいなって思いますよね。相手から何かが漏れちゃう感じというか。
――素が漏れた(笑)? MEGUMIさんは私生活でも一児のお母さんですが、今回の役には感情移入する部分が多かったのでは?
M 健太役の男の子は、ウチの子のひとつ下だったので、扱いが分かるという感じでしたね。ちょっと雑にしても大丈夫とか(笑)。演じながら思ったのは、女性って、母だけどオンナだったりもするので、絶対に聖母のようになれないわけなんですよ。自分と比べたら、良いお母さんって周りにもごまんといますし。やっぱり、私にも自分が大事だというところが残念ながらあって、そういうところは考えさせられました。
――健太に対して怒るシーンが多かったですね。
M やっぱりね、ちょっと健太に嫌われた感はあったかな。しわすのお母さん役の飯島直子さんが、優しく接する役だったこともあって、「飯島直子さんに会いたい」みたいなことを健太に言われました(笑)。
■神社仏閣と人との関わり
――映画をご覧になって、いかがでしたか?
M この映画を観ることによって神に救われるとか、思ったことがかなうとか、そういう絶対的な答えが出ることはないんですが、神事をすることによって自分が整っていくんだな~と。そういう神社仏閣と人との関わりみたいのがフワ~って浮き上がってくるような映画です。実は、私自身も神社にはよく行くんです。
――そうなんですか?
M 祖母が島根にいたので子どもの頃に、よく出雲大社に行ってましたね。今も正月には家族で近所の神社に参拝に行きます。