■『志村けんのバカ殿様』でアドバイス
――POOPもウケたし、バラエティもかなり慣れてきたんじゃないですか?
天木 慣れてきた部分と、出れば出るほど分からなくなる部分と、両方ですね。
――分からなくなるというのは?
天木 私のキャラクターをどうやって分かってもらったらいいのか、みたいなところです。何度か共演させていただいた方には分かっていただけるんですけど、初めての方とは、毎回、ゼロからのプレゼンになるので、難しいなって。でも、昨年は『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)にも出させていただいて、バラエティでも、もっと頑張りたいと思っているところなんです。
――バカ殿は、腰元役でしたね。
天木 そうです。昔から家族で楽しんでいた番組なので、本当にうれしくて。
――間近で見る、志村さんはいかがでした?
天木 夢を見ているみたいで、ただただ楽しかったです。もし、また呼んでいただけることがあれば、コントにも挑戦したいですね。
――水に落ちたり、粉をかけられたり、メチャクチャになりますけど大丈夫?
天木 そういうのはウェルカムなので、水でもお湯でもなんでも浴びたいですね。なんでもやらせていただきます!
――頼もしい! すぐにご指名がかかるんじゃ!?
天木 そうなったらうれしいですね。
――先輩の腰元のお姉さん方は、いかがでした?
天木 皆さん、とても優しいんですよ。特に、野呂佳代さんが、初参加の私のことを気にかけてくださって。ありがたかったです。
――何か、アドバイスを受けたり?
天木 「磯山さやかさんがいらしたら、ボーッと座ってちゃダメ! “どうぞ、どうぞ”って椅子をお出しすること!」って教わりました。
――一番のベテランですからね! 怖いの!?(笑)
天木 それが、磯山さんもすごく優しくて、「えぇ~、そんなことしなくていいよ~」って言ってくださって。実は、そんな掟はなくて、野呂さんたちが、私と磯山さんで遊んでただけだったんです(笑)。皆さんチームワークができ上がっていて、楽屋ではそういうミニコントみたいなことをしながら、バカ殿のしきたりやルールを教えていただきました。
――そうやって、伝統が守られているんですね。
天木 とても勉強になりましたね。
――昨年秋には、ドラマにも出演されましたし、充実した1年だったんじゃないですか?
天木 たくさんのチャンスをいただけて幸せでしたけど、同時に反省も多くて。悔しい思いをして泣いた日もありましたね。あるプロデューサーさんには、“胸ばっかりに頼るんじゃなくて、まずはトーク力を上げなきゃいけない”って言われまして。胸の賞味期限が近づいていることに気づかされて、焦るばかりです。
――いやいや。まだまだ、おいしくいただけます!
天木 ありがとうございます。