葵わかな
葵わかな

 2019年に100作目を迎えるNHKの朝ドラこと、朝の連続テレビ小説。最近は視聴率も安定していて、その100作目になる『夏空』で、早くも広瀬すずの主演が発表された。朝ドラのヒロインは若手女優の登竜門とも言われ、放送終了後にブレイクする女優も多いのだが、全員が成功しているというわけでもないようだ。

 12年下半期の『純と愛』でヒロインとなった夏菜は、バラエティ番組で朝ドラ時代の過去を暴露している。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では「マジで毎日酒まみれ」「飲まなきゃやってられなかった」と、そのつらさを告白。『アウト×デラックス』(フジテレビ系)では、同じく元朝ドラヒロインの遠野なぎこと、ヒロイン像をめぐって言い争うなど、朝ドラ批判ネタで注目された。バラエティに活路を見出したという見方もできるが、できれば再び女優として活躍する姿を見せていただきたいものだ。

 バラエティに呼ばれている分、夏菜はまだ成功しているほうかもしれない。朝ドラヒロインという肩書きを得ながらも、ブレイクしきれなかった女優は、他にもいる。まずは02年上半期の『さくら』の高野志穂。NHK、民放問わずさまざまなドラマに出演しているが、残念ながら主役級の活躍は見当たらない。13年には俳優の北村有起哉と結婚し、翌年、一児の母親になった高野。17年の7月から、本格的に女優業を再開しているが、今後はママ女優としての再ブレイクに期待したいところだ。

 04年上半期の朝ドラ『天花』のヒロインだった藤澤恵麻も、その後、とんと名前を聞かなくなってしまった女優の一人だ。朝ドラ後は、06年公開の映画『ラブ★コン』で主演を務めたものの、これといった代表作を残せないまま、08年にはアメリカへ留学。そのせいもあってか、テレビで目にする機会がめっきり少なくなってしまった。それでも17年には、真木よう子主演のドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)に出演するなど、久しぶりに民放の連ドラで元気な姿を披露した。実は女性誌の元人気モデルでもある。今後もその美貌をウリに活躍できるか、注目だ。

 05年下半期の朝ドラ『風のハルカ』主演の村川絵梨も、残念ながらブレイクしきれなかった。朝ドラ以降は『ROOKIES』(TBS系)など人気ドラマに出演していたものの、最近は脇役でのドラマ出演が目立つ。とはいえ、16年には映画『花芯』で主演を務め、妖艶な演技を披露するなど再ブレイクの兆しは大いにありだ。ドラマ出演も舞台経験も非常に多い実力派なだけに、女優としてもうひと花咲かせたいところ。

 この系譜に名を連ねてしまうのか、と心配されているのが、ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)で主演した芳根京子だ。ヒロインを務めた『べっぴんさん』から2年、まだ朝ドラヒロインとしての賞味期限はあるはずなのだが、いかんせん『海月姫』の視聴率が悪かった。芳根自身の演技は絶賛されているだけに、このまま「ブレイクできなかった女優」になってしまうのはもったいなさすぎる! ある意味で、今後もっとも目が離せない元朝ドラヒロイン、かもしれない。

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