■不倫騒動のベッキーや斉藤由貴

 残るも地獄、辞めるも地獄……という状況だが、それは、かつての“ヤラカシ芸能人”たちも同じだ。2016年1月に不倫を報じられたベッキーは、当時、CM女王の異名を取るほどの人気を誇り、違約金は5億円に上ると報じられていた。「天真爛漫なイメージのため、多くの企業が彼女を起用していましたからね。彼女は母親名義で借金したうえ、今後は事務所のために働くと決意して、けなげに頑張っていますが、2年たった現在もレギュラー番組はBSの1本のみ。3月には時代劇で“くノ一”に挑戦しましたが、まったく話題になりませんでした」(同)

 そうなると気になるのが違約金の支払い状況だが、「実際の額は2000万円程度だった」(芸能ジャーナリストの黒川良一氏)と言うから、すでに支払いは終わっている模様だ。いったい、どういうことか。「数億円の違約金が発生しても、すべてを実費で請求されることはほぼありません。同じ事務所の他の人気タレントをタダ同然で使ってもらったり、さまざまな形での穴埋めを図るんです。実際、ベッキーは、酒井法子が逮捕された際に、その補てん役として馬車馬のように働いた過去がありますから。事務所としても、サポートする態勢を整えていたようです」(前同) ただし、その分、事務所内での肩身が狭くなったのは仕方のないことか。

 ベッキーと同じ不倫騒動で話題になった女優の斉藤由貴の場合は、事情が違う。「同じ事務所の売れっ子が長澤まさみしかおらず、簡単に穴埋めができない環境でした。ただ、斉藤のCM契約数が1本と少なかったため、被害は少なかった模様」(広告代理店関係者)

■武井咲はデキちゃった結婚で

 人気女優では異例の“デキちゃった婚”となった武井咲は、10億円もの違約金が報じられた。「実際にはデキ婚発覚後も、契約期間中はCMがずっと放送されていましたから、違約金はなかったようです。妊娠や結婚はネガティブなことではありませんからね。ただ、世間の目を気にしてか、出産後の現在も、夫のTAKAHIROさんとは別居しています」(前同)

 実情を探っていくと、違約金といっても、幾多のケースがあることが分かる。「もちろん、実費を請求される例もあります。無期限活動停止に追い込まれた俳優の小出恵介などです。彼は契約段階で違約金を明記する外国企業と仕事をしていたため、事務所がきっちりと支払いを履行したそうです」(同)

■暗い話題の続くジャニーズ

 冒頭の山口の場合、事務所と契約解除になったことで、他のヤラカシ芸能人より厳しい環境になったように見えるが、「事務所は今後、彼に金銭面でのサポートをするそう」(大手芸能プロ社員)だという。「現在のジャニーズはジュリー副社長体制に移行する真っ最中。山口を放り投げることで事態が大きくなり、出鼻をくじかれたくないという思いがある」(前同)

 さらには、「SMAP解散や関ジャニ∞の脱退問題などの暗い話題が続いているし、ここ数年で進めた社員の年俸制への切り替えに伴うベテラン社員の減収、他社からの社員の引き抜きの急増などで、事務所内の空気が悪いことがあります。この問題をこじらせて、事務所の空中分解や、タレントのこれ以上の流出を避けたいわけです」(同)

 山口個人にとってはありがたいことかもしれないが、「彼はファンや他のメンバーに対して、ずっと十字架を背負って生きていくことになるでしょう」(同)

 つぐなえる日は来るか。

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