■単にバカだった
品川「いやあ、そう言われるとホント、違和感があるんだよね。あと、自分で“昔、俺はとがっていた”とか語るのもイヤだし、周りから“丸くなった”みたいに言われるのも、なんか違うんだよね」
ゆま「へえ~。とがっていたワケではないんですか」
品川「単にバカだったんだと思う。こういう雑誌とかのインタビューでも、ほとんどしゃべれなかったんだよね。芸人の面白さが紙媒体で面白く表現されるワケがないと思っていたからね。態度もすげえ悪かったよ」
ゆま「良かった~。今日は話してくれて」
品川「まあ、昔は人に対してありがたみを感じたこともなかったし、芸人が周りにヘコヘコする必要もないと思っていたからなぁ。とにかく自分が売れたいことで必死だったんだろうね」
ゆま「今は変わられました?」
品川「変わったのかなぁ。ただ俺は今、40代なんだけど、男の40代は最後の勝負ができるチャンスだと思っているんだ。40代って、“ベテランの中の若手”なんだよ。中年のスタート地点に立っていて、自分の中で新しい波も感じている。二度目の青春というのかな。だから楽しいんだよ」
ゆま「格好いいです。今、品川さんがすごく格好良く見えました」
品川「そう? ありがとう」
ゆま「もっとお話を聞きたいのですが、そろそろ時間のようなので。最後に、これから第二の青春が始まった品川さんの目標を聞かせてください」
品川「そうだなぁ。俺はやっぱり、とんねるずさんの『みなさんのおかげでした』やダウンタウンさんの『ガキの使いやあらへんで』などが好きで、お笑いを始めたんですね。だから、これからもバラエティではコントとトークをやりたいし、もちろん映画も作っていきたい。今やっていることの“箱”を少しでも大きくしていければいいかな」
ゆま「応援しています。あ、もう一つ……初めて私と対談して、感想みたいなのがあったら聞きたいです」
品川「おう。話しやすいし、明るいよね」
ゆま「はい!」
品川「ま、それぐらいかな」
品川祐(しながわ・ひろし)
1972年4月26日、東京都出身。1995年に庄司智春とお笑いコンビ「品川庄司」を結成。バラエティ番組を中心に多忙を極める中の2003年、短編映画『two shot』にて、監督・脚本を務める。以後、『ドロップ』『漫才ギャング』など、映画監督としても活躍している。
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