林修先生
林修先生

 6月10日放送の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)で、シャープペンシルについている小さな消しゴムについて意外な“初耳学”が明かされ、MCを務める予備校講師でタレントの林修氏(52)を驚かせた。

 この日、林先生に出題された3つ目の“初耳学”は、「シャープペンシルには小さい消しゴムがついているが、消えなくてイライラしてしまう。普通の消しゴムは良く消えるのに、なぜシャープペンシルの消しゴムは、あんなに消えにくいのか?」というもの。林氏が悔しそうに、この“初耳学”を知らないことを認める“初耳”ボタンを押すと、スタジオには「知ってそうなのに!?」と驚きの声が上がった。

 シャープペンシルの消しゴムが消えにくい理由は、消しゴムに使われる素材にあるそうで、文具メーカー、ぺんてる株式会社商品開発本部の岡井禎宏さんは「普通の消しゴムとシャープペンシルの消しゴムは、素材がまったく違うんです」と説明。さらにVTRで、普通の消しゴムはプラスチック製でゴムが紙の繊維の隙間に入り、鉛筆の粒子をくっつけて取り除く一方、シャープペンシルの消しゴムは硬いゴム製で、紙の表面ごと削り取ってしまうため、繊維のすき間に入った粒子をうまく取れないのだと解説された。

 では、どうしてシャープペンシルは消えにくいゴム製の消しゴムを使っているのか? 前出の岡井さんによれば、プラスチック製の消しゴムは、材料を柔軟にするための可塑剤(かそざい)が含まれているからで、「可塑剤という溶剤は、長時間触れていると他のプラスチック製品を溶かしてしまうため、可塑剤が入った普通の消しゴムだと、シャープペンシルの本体が溶けてしまう」と、“初耳ポイント”を明らかにした。

 その一例として、消しゴムのカバーを取って置いていると、プラスチックの定規にくっついてしまうが、これは可塑剤が定規のプラスチックを溶かしていることが原因だと紹介。さらにシャープペンシルの消しゴムは、穴にはめ込まれているので、普通の消しゴムだと柔らかくて、すぐに折れてしまう。だから、シャープペンシルがどれだけ進化しても、可塑剤の入っていない消えにくい消しゴムを使うしかないと解説され、林氏は「そうか、プラスチックがミソだったんだぁ」と、うなった。

「学生時代、テストのときに消しゴムを忘れてしまい、シャーペンの消しゴムを使ったところ、テスト用紙が汚くなってしまったという方は少なくないでしょう。シャーペンの消しゴムは非常用と考え、ちゃんとした消しゴムを持つようにしたほうがいいですね」(文具ライター)――手元のシャープペンシルで確認してみよう。

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