■日本ハムファイターズの清宮幸太郎や斎藤佑樹は?

C 同じフロント主導型チームでも、日本ハムの栗山英樹監督はフロントとの関係は極めて良好ですね。

A なんだかんだ言いながら、選手を育てつつ結果を出すのがうまいよ。

C でも、そんな栗山さんも、清宮幸太郎の使い方には頭を悩ませているようですよ。二軍ではガンガン打ってるけど、一軍では使いどころがない。

A 本来、昨オフに中田翔を出して、清宮を育てるのが日ハムの計画だったのに、中田の昨年の大不振で阪神への移籍話がご破算になったところから誤算が始まってるんだ。

C なるほど~。今、中田は調子いいから外すに外せないと。彼が大スランプにでもなれば、すぐにでも清宮を一軍のスタメンに置くと思うんですが。

A 清宮は上がれないことを、どう思ってるんだ?

B 何も考えてなさそうですよね(笑)。キャンプ中の話を聞いたんですが、清宮は食べるのが相当遅くて、先輩選手が「おい、いい加減に行くぞ!」と言ったら、彼は「ちょっと待ってくださいよ~」と言いながら、そこから普通にデザートを食べ出したそうですから。

C 天然というか、坊ちゃん体質はありますよね。でも、彼はああ見えて、ものすごく研究熱心。打てても打てなくても一打席ごと、自分のバッティングを、しっかり分析をしているそうです。

A そういえば当初は二軍でも全然打てなかったよな。

C そうなんです。でも、分析の成果か、今は打ちまくっている。一軍はレベルが違うから簡単ではないけど、時間を与えれば、彼は対応して爆発すると思いますよ。

A ああ見えて、意外と頭いいんだな(笑)。

B そうそう、日ハムのゴールデンルーキーといえば、斎藤佑樹はどうなんですか。かなり打たれているけど。

C 一軍はいうまでもなく、この前は二軍でも4回9安打4失点。正直、彼はもうダメなんじゃないかな。

B もう30歳。引退かな~。

A いや、来年もやるだろ。でも、日ハムじゃなくてヤクルトで。

B トレードですか?

A そうなる。数年前、ヤクルトは本気で彼を欲しがっていたんだ。

C 早稲田のエースでもあったし、“神宮のスター”が欲しいということですね。だけど、活躍できます?

A いや、期待はしてないだろ。でも、客は入る。それで、1年で引退じゃないかな。

C ひどい(笑)。まあ、斎藤の話はともかく、今年はイキのいい若手が、どんどん伸びてきてますよね。

A 巨人の岡本和真とかね。

B 岡本は覚醒しましたね。オープン戦から絶好調で、どんどん打順を上げ、今や立派な「巨人軍の4番打者」に育ちました。今、巨人ファンが夢見ているのは、3番・坂本勇人、4番・岡本に続いて、5番が二軍で“三冠王”を狙えそうな好成績を残していた和田恋というオーダーが実現することじゃないですか。

A 和田は13年の小林誠司がドラ1だった年のドラ2、高知高校出身だな。

C そんな和製クリーンナップが実現すれば、まさに巨人軍新時代ですね。

B でも、岡本も清宮に負けないくらい天然なんですよね~。自分で発注した手袋が届いたときに、誰かからのプレゼントだと思って、「もらえるんですか? ありがとうございます!」なんて言ったそう。てめえで注文したんだろと(笑)。

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