菅田将暉
菅田将暉

 芸能人は人気商売だ。しかし、芸能人だって普通の人間だから、プライベートだって人権だってある。マナー知らずの失礼なファンには怒り心頭なのだ。

 俳優の菅田将暉は、ラーメン店に行列しているときに、離れたところから「うわ! 菅田将暉おるやん!」「ほんまにおるやん」「めっちゃ好き」などと騒がれ、指をさされたという。菅田は「めっちゃ好きなやつに指はささんから」とあきれつつ、「そういう子らって、仲間呼びよるんすよ」と続けた。失礼なファンは目の前で友達に電話したあげく、「“写真ごめんな”って言うても、聞こえてないんですよね」と菅田が困ったように、無断で写真まで撮っていったそうだ。

 さらに別のエピソードも。道路の反対側にいる菅田に近づこうと、車道を横断して走ってくるファンがいるらしい。「危ないときとかあるから、あぁいうのは、本当ね、困るんですよ」といさめ、「今でこそ、こうやって笑って話せるけど、ほんまそのときは腹立ってるからね、こっちは」とくぎを刺すことも忘れなかった。

 ダウンタウン浜田雅功は、許可なしでの写真撮影に怒っている。「写真はちょっと面倒くさいよな。勝手に撮られるから」と語り、無礼なファンに遭遇したときは「大きい声で注意します」「“オォイ!”言うて」と例の腹に響くツッコミ声を張り上げた。また浜田は「最悪、自分らだけだったらいいけど、子どもを撮るでしょ」と、一般人の家族が巻き込まれる悲劇についても述べている。

 そんな浜田の相方の松本人志もキレている。大阪時代に通っていた思い出の居酒屋に、テレビ番組『松本家の休日』(ABC朝日放送)のロケで約30年ぶりに訪れたとき、自分ではすっかり忘れていたブチ切れ事件を暴露された。店のオーナーいわく「女性を連れて来ていて、カメラで撮られた」とのこと。少し記憶が戻ってきた松本は、「あぁ、違う客に。あの頃なら『写ルンです』みたいな(カメラで撮られた)」と答えた。

 どうやら、プライベートにもかかわらず、無断で写真を撮られたことに激怒したが、店内で怒ると店全体の雰囲気が悪くなると配慮。写真を撮った客が帰るために席を立つのを待って、一緒に店の外に出て、フィルムを取り出すよう交渉したらしい。なお、松本は交渉に成功したが、フィルムで手を切ってしまったため、血だらけの手でフィルムを持って店に戻ってきたのだとか。

 最近のエピソードも1つ。松本は自身のツイッターで「新幹線で寝ているオレを揺り起こしてまで写真を求めてくる奴。いつか心霊写真としてでてあげるね」とつぶやいた。この投稿に関して後日、テレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「普通に僕が歩いてるときに声をかけてくれるのは、全然声かけてくれて良いんですけど、寝てるときって“無”の状態で、僕はダウンタウンではないんですよ」とコメント。さらに「腹立つとかよりね、パッと目覚めて、ここ(目の前)に知らんオッサンいたら、怖いって」「そのドキッはイラッにもなるんで……」と、睡眠中に声をかけるのはやめてほしいと訴えた。

 それと同時に、松本は「あと、あれも腹立つ。“さんまさんの名言知ってるか?”みたいな」と何かを思い出した様子。「街で急にケツ蹴られたら、さんまさんは怒るどころか、“ナイスキック”って言った」という先輩の神対応を挙げて、絡んでくる面倒くさいファンに苦言を呈した。「それは、さんまさんのやり方であって、俺のケツ蹴ったら絶対にシバく」と言い切った。
 
 その明石家さんまにも、苦い経験がある。プライベートでもファンサービスを怠らないサービス精神の持ち主として知られているさんま。今でこそ「何にでもサインする」が、約20年前に割り箸の袋にサインを求められたときは、さすがに「失礼やなと思った」そう。

 そのときは、しぶしぶサインに応じたが、なんと20年後に、サインの持ち主と偶然に再会。しかも、そのときに目の前で「これ20年前にいただいた箸袋のサインです」と財布から年季の入った実物を取り出して見せられた。さんまは「まだ持ってたんや〜!」と感動。それ以来、どんなものでも快くサインするようになったそうだ。

 芸能人はファンあっての仕事とはいえ、一部の心ないファンとのトラブルは、宿命なのかもしれない。

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