■怪文書や器物損壊容疑も

〈警察から、検視の結果、自殺ですと言われるが、義妹とX(※手記では実名)が、自殺のはずがないから、調べてほしいとこん願。自殺という、身内で話をしなければならないであろう状況で、Xを呼び、検視に立ち会い、口を挟み、あげくに私が怪しいと言い出す2人に不信感とショックでね込む〉(弟が死亡した翌日の日記より) 朱美容疑者は、「2人は警察の自殺という報告に執拗に噛みついた」と疑惑の主張をしているのだ。

〈弟は4年ぐらい前に会社の女の子と○○○○(※伏せ字)にあった。嫁といてると落ち着かないと言ってマンションを借りて、○○○○○○(※伏せ字)を送ってたが、義妹が○○○○(※伏せ字)を呼び出し、○○○(※伏せ字)ように迫った〉(記述日時不明)

 もちろん、こうした朱美容疑者の義妹とXに対する不信も、自己弁護の可能性は十分ある。〈(葬儀の席で)最後、親族のみで……と花を入れて、弟の顔をさわっている時、義妹のそばで、義妹の肩を抱くXに不信を抱く。後日、Xの義妹への接し方に○○○○○(※伏せ字)とのうわさが飛びかう〉(3月31日)

 前出の知人男性によれば、朱美容疑者は「義妹とXの“関係”」を周囲に語っていたという。しかし、自分の主張は容れられず、弟殺しの容疑者として警察の捜査が進む中、「2人にハメられた」――と綴るようになり彼女の精神は、次第に追い込まれていったようだ。

〈他社にも怪文書が送られてるとTELがあり、精神的に参ってしまい、自殺未すい。次男に見付かり、精神科へ連れて行かれる。PTSD?と診断。投薬を開始〉(5月11日) これは、4月に取引先にばらまかれたものだ。

 同じ頃、義妹の車がスプレーでいたずらされる事件も発生。これに対し、義妹は器物損壊容疑等で朱美容疑者を告訴、5月24日に朱美容疑者の関係先には家宅捜索が入っている。「府警は、トイレに置かれていた弟の遺書は朱美容疑者が事務所のパソコンで作成したとみている。また、弟の遺体を司法解剖した結果、朱美容疑者が使っていた睡眠薬と同じ成分を検出したため、逮捕に踏み切ったようだ」(地元紙記者)

 朱美容疑者は、怪文書や器物損壊容疑についても当然、反論を綴っている。〈私が(※編集部注=弟の遺書を)打つとしたらネットカフェ、もしくはデータを復元されない様、(※=事務所の)パソコンを処分して新しいパソコンを使うに決まっている。バカらしい〉〈怪文書にしても、別に取引がなくなっても痛くもかゆくもない所に送り、大手の取引先には送ってないのも不信〉(5月29日)

 さらには、荒唐無稽ともいえる、次のようなことも記している。〈(※=スプレーの件は)●(※義妹の実名)の昔の不良仲間なら、お金でやりそうな子はいてる気がする。風ぼうも似てるのは居てる。男でも帽子、メガネ、マスクなら女の子に見える? あえて防犯カメラに映らせた?〉(5月25日)

 しかし、こうした朱美容疑者の一方的な主張がどこまで警察に通用するのか、今後捜査が大いに待たれるところだ。

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