『バナナフィッシュ』兄の死に見せたアッシュの悲壮の画像
『バナナフィッシュ』兄の死に見せたアッシュの悲壮の画像

 7月26日に『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』(フジテレビ系)の第4話が放送された。次々にアッシュを襲う過酷な現実と、彼の見せた涙に胸を締めつけられる回だった。

 前回、英二はアッシュに頼まれて、チャイナタウンにいるアッシュの親友、ショーターを訪ねるが会えず、メレディスの医院へ行くことに。すると、そこで待ち構えていたのは、裏切り者のオーサーたちだった。英二をマフィアのボス、ゴルツィネに引き渡そうとするオーサーだが、ショーターが助けに現れる。そこへ、医院の奥に保護されていたアッシュの兄、グリフィンが部屋から出てきた。その姿を見るやいなや、ゴルツィネの部下、エイブラハムがパニックになり、グリフィンを撃ってしまう。

 英二は日本から一緒に来たカメラマンの伊部と合流し、状況を説明。事の大きさを知った伊部は、英二の身を心配し、日本に帰国するよう促すが、英二はまだ帰れないと強い意思を見せた。グリフィンが死亡し、伊部は自分たちの手に負えることではないと判断して、刑事のチャーリーにすべてを伝える。その後、刑務所内にいるマックスにもグリフィンの死が知らされ、アッシュもそれを知ることに……。

 これまでいくつもの試練を乗り越えてきたアッシュだが、たった一人の兄、グリフィンが死んだことを知ったときに見せた、無残なほどに痛ましい表情に、涙した人も多かったのではないだろか。

 ストリートギャングのボスとして君臨していたアッシュだが、刑務所内では外の常識は通じず、若く美しい姿のアッシュは“お姫様”扱いを受ける。男たちに狙われ続けるアッシュだったが、自分よりも大きく屈強な男を素手で倒し、自分の強さを周囲に見せつけた。さらに、前回自分を襲ったガーベイにも反撃し、再起不能にしてしまう。

 アッシュは、これまでの生い立ちから大人を信用していない。刑務所内で自分を守ろうとするマックスのことも、戦地で兄を撃った男だと知り、心を閉じていた。それでもアッシュのことを放っておけず、何度もアッシュを救おうとするマックス。そして、グリフィンの死を知り、深く悲しむマックスの姿を見て、アッシュの感情にも変化が起きる。

 アッシュは、今まで他人には話さなかった“バナナフィッシュ”の情報をマックスに話し、涙を流す。「あんたを憎めたらと思うよ。誰かを憎まなきゃ救われなかった」と話すアッシュの言葉が、私には、まるで助けを求める叫びに聞こえ、アッシュとともに涙を流してしまった。どんな相手にも負けない強さを持つアッシュだが、本来は17歳の少年であることを忘れたくない。英二やマックスのように、アッシュが心から信頼できる仲間が、一人でも増えることを願う。

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