「奥秩父の怪談」呪われた渓谷で取材班を襲った怪現象とはの画像
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 いまから約8年前の2010年7月25日、埼玉、山梨の県境にほど近い秩父山系の最奥部・ブドウ沢という渓谷で、悲惨な事故が発生した。遭難した登山者を救助中の防災ヘリが墜落、乗員、要救助者合わせて6名が死亡。さらに同月31日、事故を取材中だった日本テレビの記者とカメラマンが遭難し、翌日、遺体で発見された。

「しかもね、犠牲者はこれだけじゃないんだ。ちょうど事故と同じ時期に入山したベテラン登山家が亡くなってて、遺体がブドウ沢に向かう斜面で発見されたんだ。それに、こっから先は迷信めいた話だけど、事故機を撤去したヘリも、事故からちょうど2カ月後に墜落して、2人が亡くなっているんだよ……」(地元の山岳救助関係者・T氏)

 9名の命を呑み込んだ死の渓谷。実は、この周辺には、“死人淵“”落ち武者滝”といった不吉な地名が点在し、昔から不可解な事故死や心霊現象の噂が絶えない場所なのだという。「ある心霊DVDの撮影班が現地に入ったとき、直蔵淵という場所でADが崖から転落して重傷を負ったんです。実は、それが、ちょうど日テレの2人の遺体が見つかった場所で、地元では、そこが死人淵といわれる場所だそうです……」(DVD制作関係者)

 不可解な連続遭難死と不気味な死の伝説。この2つは本当につながっているのか? それを確かめるため、本誌取材班も実際に現地に入ったのだが……。

 関越自動車道・花園ICから約1時間。遭難した日テレ取材チームと同じルートで、現場へと向かう。進むにつれ、獣道のようになる登山道。薄暗くジメジメした足下は滑りやすく、何度となく落石が取材班を襲う。1時間半ほど進んだとき、突然、スタッフの一人が、足を抱えてうずくまってしまった。うめき声をあげる彼の靴を脱がしてみると、足がどす黒く変色し、腫れ上がっていた……。これ以上は危険と下山し、地元の釣り客に話を聞くと、なんと、スタッフが怪我をした場所も、あの直蔵淵のすぐ手前だった!

 もちろん、すべて偶然ということもできる。だが、あの不気味な渓谷を訪れれば、それだけでは片づけられない“何か”を感じることができるだろう。ただ、決して勧めはしないが……。

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