■これまでの朝ドラになかった新しい試みとは?

 朝ドラで東日本大震災というと、2013年上半期の『あまちゃん』を思い出すが、これまで朝ドラではこの作品以外で東日本大震災を描いてこなかった。『あまちゃん』は舞台が岩手なので、震災は非常に大きな出来事として扱われていたが、今回の『半分、青い。』とはスタンスが大きく異なる。おそらく『半分、青い。』は東日本大震災を東京目線、あるいは被災地以外の目線で語る、初めての朝ドラなのだ。

 そもそも朝ドラは大正や昭和の時代が描かれることが多かったため東日本大震災は取り上げられなかったが、今後は現代を舞台にした作品では、震災をしっかり描く作品が登場するかもしれない。視聴者には当時、被災した人や、悲しい思いをした人も少なくないだろう。それゆえ震災を描くというのは、かなりデリケートな作業だ。だからこそ『半分、青い。』がどのように震災を表現するのか、しっかりと見守りたい。しかも物語の最終盤だ。震災という大事件が、ただの舞台装置で終わらず、物語に深みを与えることに期待したい。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
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※画像はNHK『半分、青い。』番組公式ホームページから

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