NMB48本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!【第13回】の画像
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本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで! 
【第13
回】 小説の冒頭を書いてみた part.2

いつも全力~!
 
元気!(100%)
笑顔!(100パー!)
果汁~!!(オーッ!!)
せ~の……100パー!!!!
小説家への道もゆずらへんで!(フゥー)
NMB48チームNの15歳、本郷柚巴です!

――小説の書き出しへの挑戦も大詰め。今回も、新たな冒頭を本郷さんが披露します。ササッとやっているように見えますが実はこれ、本当に難しいんです。

=本郷柚巴 =真代屋秀晃 写真=佐賀章広)

今回もまたまた書き出しに挑戦でーす!

――というわけで、もう1回やってみましょう! こういうのはやればやるほど成長すると思いますので。

「分かりました! 一応、言われたように会話から始めないバージョンでがんばってみます」

「すばらしいです。ただ、偉そうに言ってますが、おまえの小説の冒頭はどうやねんっていわれるとあれなんですけど(笑)。ごめんなさいとしか言いようがない(笑)」

――(笑)。でも、こうやって習っていると、高校で作文とか小論文の授業に役立ちそうですね。

「国語の点数、うなぎのぼりじゃないですか?」

――先生に言えますよね。私の方が~って。

「強い(笑)」

――集中してるところすみません。

「でも、うるさいところじゃないと書けないっていう作家もいるんですよ。鳥貴族とかで書いてる人も」

ちゃちゃを入れられても集中力は途切れない

「ハイ、できました! お願いします!」

私は今、天国と地獄の間にいる。

これから、どちらに行くのか教えられるところだ。

――ちゃちゃを入れる大人を押しのけて完成させるとはすごいです(笑)。

「閻魔様の前ということですね」

「はい。続きは考えてないので、天国と地獄を比喩として使うこともできるかなって」

「なるほど……これなら、この2行の間にもう少しほしいかなって思います。“自分がどちらに行くのか教えられる”ってのはもうちょっと後の文章だと思うんですよ。安直な例で申し訳ないですが、本当に閻魔様の前だとするなら、“死んだのは30秒前”とか入れたり。比喩として使うなら、“一歩踏み出して~”などを入れて、裁判官に判決を下されるように見せると、“どういうこと?”ってなりますよね」

「……はい」

――確かに、どんな事件起こしたんだ? という疑問にもつながりますね。つまり、もうちょっと遊びを入れて、天国と地獄の間という状況を引っ張るわけですね。

「そうですね。とはいえ、どちらも2行で書いてもらいましたが、1行目だけ見るとかなり物語の可能性を広げられるので面白いですよ」

「よかったーーー! ありがとうございます」

――そういえば、これまで書いてもらった2本とも突飛な設定ですよね。

「確かに! そういうのが好きなんかな」

「カフカの『変身』などは突飛な設定なんですが、川端の『雪国』や『走れメロス』などは、突飛な設定じゃなくても面白いですよね。メロスが怒ってるだけなので(笑)。なので、必ずしも突飛な設定にしなくても、面白い書き出しってあるんですよ」

「おおお」

「ということで、逆にお題を出していいですか? 突飛な設定じゃないところで面白くしてみるという」

「はい!」(いい返事)

「では、『私がNMB48劇場に入るところ』を冒頭として面白い書き出しを書いてみてください」

「おおおお、NMB48劇場に入る瞬間……」

「あれ、めちゃくちゃ難しいこと言いました? 国語のテストでもこんな難しいお題出ないかな」

「1回やってみます!」

――劇場に行くのは本郷さんにとって日常……普通だからこそ難しい! お題が出て、どんどん実践編に。本郷さんは何を書くのか!? 次回をお楽しみに。

 

本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで

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