アイドルイベントの聖地「サンシャイン噴水広場」に一度は行くべし!の画像
アイドルイベントの聖地「サンシャイン噴水広場」に一度は行くべし!の画像

大森望の極楽アイドル沼 第2回

 11月1日(木)、アンジュルムの25thシングル発売記念ミニライブ&握手会に行ってきた。リリースイベント、略してリリイベってやつですね。場所は、東京・池袋、サンシャインシティのアルパB1にある噴水広場。先週水曜はモーニング娘。'18のリリイベに来たので、2週連続です。

 会場到着は、開演時刻の10分前。ちょうどリハーサル(音響テスト)が始まる頃。噴水広場は吹き抜けになってて、地下1階のステージ(噴水の前)を1階、2階、3階からも観覧できるのが特徴ですが、僕はだいたいいつも、開演ギリギリに行って、地下1階の観覧エリア後方から観てますね。前方は優先観覧エリアになってて、ハロプロの場合、CDを買うと、先着順で、優先エリア入場整理券がついてくる(ただし、かなり早めに行かないと、噴水広場の優先エリアつきCDはすぐ売り切れる)。

 今回のミニライブは、最初と最後が新曲の『46億年LOVE』と『タデ食う虫もlike it!』。その他、5月に出た『Uraha=Lover』と『泣けないぜ…共感詐欺』、昨年12月に出た『マナーモード』、それに代表曲『大器晩成』を加えた全6曲を、約30分のあいだに歌い踊る。これが無料で、しかもわりと近く(20メートルくらい?)から観られるのでたいへんお得。

 さらに、会場で売ってるCDを買うと、ライブ終了後にメンバー10人全員と握手できる(ただし高速で流されてゆくので、一人と話せるのは平均1秒未満)。

 屋内とはいえ、モール内のオープンスペースなので、どこからでも観られるんだけど、前方に人垣ができるので、うしろからだとメンバーの上半身(または顔)しか見えないのが難点。身長が低い人はヒールの高い靴を履いていくのがお薦めです。最大のネックは、平日の夕方開催が多く、勤め人には参加のハードルが高いこと。

 もっとも、アイドルのリリースイベントは、ここにかぎらず、大手CDショップ各店やショッピングモールなどさまざまな場所で、平日夜や週末など、いろんな時間帯に開催されているので、自分のスケジュールに合わせて、参加可能なイベントを探すといいでしょう。ちなみにこの日も、19時からは、渋谷のHMV&BOOKSで、虹のコンキスタドールが、アルバム『THE BEST OF RAINBOW』の発売記念イベントやってました。

 都心のリリイベ会場で、個人的に一番のお薦めは、アーバンドックららぽーと豊洲シーサイドデッキ。大階段の下に優先エリア、その先にステージがある構造なので、上からゆったり快適に観られます(屋外なので、天候次第だけど)。

 もっとも、サンシャイン噴水広場は、“アイドルイベントの聖地”とも言われるくらいで、特別感があるのは事実。

 なにしろ、オープンは1978年。40年前のその時代から、河合奈保子、吉川晃司、三田寛子などなど、当時のアイドルが出演してきた。1985年には、おニャン子クラブのデビューイベントが開催されるはずだったのに、人が集まりすぎて中止になるという事件も起きている。そういえば、昨年末のラストアイドルのデビューシングル『バンドワゴン』の発売記念イベントも噴水広場でしたね。

 最近では、6月6日にDA PUMP『U.S.A.』のリリイベが開催されたんですが、このときはちょうど、同じビルのサンシャイン劇場でモーニング娘。'18主演舞台が開催中とあって、ハロヲタが大挙参加。「エル、オー、ヴイ、イー、ラヴリーISSA!」とか盛大にコールを入れて、メンバーもそれを歓迎、めちゃくちゃ盛り上がったばかりか、モーニング娘。'18のメンバーもそのステージを観覧。のちのち、ハロー!プロジェクトのコンサートにDA PUMPがゲスト出演したり、「2018 FNS うたの夏まつり」でDA PUMPとモーニング娘。'18がコラボしたりするきっかけにもなりました。

 同じハロプロだと、2013年、メンバーにも内緒にされていた℃-uteの初武道館ライブ決定がサプライズ発表されたのも噴水広場。『Crazy 完全な大人』リリイベの最中の出来事で、このシーンは、朝井リョウの小説『武道館』にも〝引用〟されている。

 フィクションつながりだと、TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』6話で新ユニットのほろ苦いデビューライブが行われたのも噴水広場。さまざまなドラマの舞台になってきた聖地だけに、一度はここで観覧することをお薦めしたい。

大森望の極楽アイドル沼

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