麻美ゆまとハチミツ二郎
麻美ゆまとハチミツ二郎

 前回に続いて、ハチミツ二郎さんとの対談・第2弾です。10年以上、『週刊大衆』を毎号購入してくれているハチミツさん。ご本人も大好きなプロレスの記事を読み始めたのが、キッカケだったそうです。そんなハチミツさんは、プロレスラーとして昨年には大仁田厚さんと電流爆破デスマッチで対戦! 子どもの頃からの夢をかなえられたんです。ところで、どうしてプロレス好きに?

ハチミツ「今でこそ、こんなデブの俺だけど、幼稚園の頃は本当にガリガリで、いじめられっ子だったんです」

ゆま「まったく想像がつきませんね」

ハチミツ「毎日、毎日、男の子数人に殴られたり、蹴られたりしてね。悔しくて仕方なかった。そんな俺が小学1年のとき、出会ったのがタイガーマスクだったんです」

ゆま「おおっ、プロレス音痴の私でも知っています!」

ハチミツ「最初はアニメだったタイガーマスクだけど、ついに新日本プロレスから本物のタイガーマスクがデビューしてね。もう夢中になりましたね。当時、俺の周りは仮面ライダーウルトラマンが流行っていたけど、あれは空想上のキャラ。でもタイガーマスクは本物の人間で、これが、いじめられっ子だった俺には憧れの存在となったんだよね」

ゆま「タイガーマスクになりきって、いじめっ子を倒しちゃった!?」

ハチミツ「その通り。タイガーマスクの技の一つであるローリングソバットを、いつも俺をいじめてくる奴にかましてやったら、一発で泣かせることができたんです。それからは、今まで俺をいじめてきたヤツを一人ずつローリングソバットで倒していって、いつの間にかガキ大将になっていたんです。すると毎日、腹が減るわ、減るわ(笑)。ずっと親も心配するほど少食だった俺が、飯をガツガツ食い始めて、どんどん体もデカくなっていったんですよね」

ゆま「なんか、かわいい(笑)。じゃあ、子どもの頃の夢はプロレスラー!?」

ハチミツ「悩みましたね。アントニオ猪木になるか、ビートたけしになるか。お笑いも好きだったので、お笑い芸人にもなりたかった。結局、芸人の道を選んだけど、身長が190センチぐらいあったら、プロレスラーを目指していただろうなぁ」

ゆま「とはいえ、今は芸人であり、プロレスラーでもあります。ライセンスも持たれているとか?」

ハチミツ「9年ほど前、メキシコで、プロレスラー(ルチャリブレ)のライセンスを取得してきました」

ゆま「メキシコまで? ライセンスを取るのも大変ですね」

ハチミツ「まず、“日本人が何しにきたんだ?”という目で見られて、試験すら受けさせてくれないんだよね。一応、日本でグレート・サスケさんと戦ったときの写真を見せたら、“これは本物のサスケか?”と疑われる始末(笑)。たまたま、そのとき、近くにいたレフリーが日本のリングにも上がったことのある人で、“本物だよ”と言ってくれたおかげで、ようやく試験を受けさせてもらえたんです」

ゆま「へえ~。じゃあ、メキシコでも試合を?」

ハチミツ「遠いんですけどね、まず日本から飛行機で18時間。バスターミナルで一夜を明かして、そこから高速バスで3時間。やっとたどり着いたプロレス会場は日本と違って、ホント、サーカス小屋ですね」

ゆま「海外に行くだけでも不安なのに、さらに、そんな場所でプロレスをするなんて……怖くないですか」

ハチミツ「怖いというか、リングに入場してゴングが鳴った瞬間、“俺は何をやってんだ?”と思います。かれこれ日本から30時間以上かけて、こんなところでプロレスをやっているなんて、と。我ながらプロレスが本当に好きなんです」

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