高速道路「120キロ」運用開始でドライバー必見の事故回避術の画像
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 高速道路の“時速120キロ時代”が到来する! 3月1日から、岩手県と静岡県の指定区間で、最高速度が120キロに引き上げられることになったのだ。現行最高速度に不満を感じていたドライバーにとっては朗報といえる対象の区間は、新東名の新静岡IC〜森掛川ICの約50キロと、東北道の花巻南IC〜盛岡南ICの約27キロ。“これだけ?”と思う人も少なくないだろうが、事情がある。

「この2区間では、これまで1年間にわたって制限速度を10キロ引き上げる社会実験を行って安全性を見極めてきて、その結果、さらなる引き上げとなりました。警察庁は、高速道路の最高速度を120キロに引き上げる方針を2016年に示していますので、今回の件で問題が起きなければ、日本全国に120キロ区間が生まれることになります」(全国紙社会部記者)

 つまり、今回の引き上げは“全国展開の布石”だというのだ。とはいえ、制限速度の引き上げで、やはり気になるのが事故の危険性。現状、社会実験で目立った危険性がないとはいえ、速度が増加して事故が起きれば大惨事になりかねない。交通ジャーナリストの村松虎太郎氏によると、まず注意すべきはトラックなどの大型車両だという。

「今回引き上げられる対象区間でも、大型車両は以前のまま80キロまでしか出せません。つまり、普通車両との間に40キロもの速度差が生じるんです。しかも、大型車両は左車線しか通行できませんので、追越車線にトラックなどが車線変更することは、危険を招くうえに法律違反となります」

 また、走り方にも今までとは違う注意が必要となる。「ドライバーの中には、警察がスピードで取り締まらないといわれる“最高速度+20キロ”まで出している人も多いかもしれません。ただ、これが、そのまま“適用”されるかどうかは分かりません。当該区間の実験前後での実勢速度が、118〜119キロと変わりないからです」(前同)

 高速道路上だけではなく、走行する前にも安全のための警戒ポイントがある。「タイヤのチェックです。空気圧に過不足があると、高速走行時にバーストなどのトラブルを招きやすくなります。また、溝の深さがないと、ブレーキの利きが悪くなり、いざというときの危険回避に支障が出かねません」(同)

 制限速度の引き上げを歓迎するドライバーは、特に注意して運転してほしい。

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