■ツイッターにも共感の声が続々と

 こういった「今」を感じさせる設定が、物語の主役である高校生世代を中心に共感を生んでいるのだ。特に第6話では、ネット上での言動がテーマになっていた。多くの視聴者にはこれが昨今、騒動になったアルバイト中の不適切動画や、SNS上でのトラブルへの警鐘として響いたようで、「ほんと胸打たれた」「責任を持って行動しなきゃ」といったコメントがツイッターに多数寄せられることになった。

 実はSNS以外にもこのドラマには「今っぽい」要素が、ふんだんに盛り込まれている。一颯はあらゆるデジタル機器を駆使して生徒たちを監禁しているし、ネット動画も物語に頻繁に登場する。また、景山が水泳のトップ選手でカリスマだったことや、諏訪唯月(今田美桜/21)がモデルを目指してプロダクションに所属しているなど、登場人物も実に今っぽい設定だ。

 さらに第6話では教師によるパワハラ問題にも、スポットが当てられた。どれもが実際にあってもおかしくない、ワイドショーやニュース番組で目にしそうな設定なのだ。ミステリーの設定は現実からは遠いものが多いが、『3年A組』は「今」を見事に切り取ることで、よりリアルなものになっている。視聴率がジワジワと高くなっているのも、うなずける。今後もミステリードラマらしからぬ、現実感ある展開に期待したい。(ドラマライター・半澤則吉)

※画像は日本テレビ『3年A組』番組公式ホームページより

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