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本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!

【第21回】 反則のオンパレード【三題噺編part.7】

いつも全力~!   
 
元気!(100%)
笑顔!(100パー!)
果汁~!!(オーッ!!)
せ~の……100パー!!!!
小説家への道もゆずらへんで!(フゥー)
NMB48チームNの15歳、本郷柚巴です!

三題噺『反則のオンパレード』完結!

~これまでのあらすじ~

転校初日からイジメの洗礼に遭ってしまった白井海斗。“反則のオンパレード”な学校で隠してきた本性が出そうになるも、隣の席に座る女神・聖来と両親を心配させたくない思いからなんとか踏みとどまっていた。しかし、両親の結婚記念日を祝うために下校時に花を買いに行った際、またしても海斗をイジめる生徒たちに囲まれ……。

 

「何? またやる気? あんた」

 海斗の後ろに、聖来が仁王立ちしている。あの優しかった聖来が、急に言い放った。
「白井海斗、この学校に転校して来た理由は全部知っている。何故だかわかる? あんたの両親から、白井海斗の過去! 性格! 何もかも聞いている。 破壊斗だか何だか知らないけど、あんたの親はあんたの事を思って相談したんだから、親は悪く無いんだからね!
 ちなみに担任・末永は、私の父親。私の名前は末永聖来。父に頼まれ、私も1週間前にこの中学校に転校した。私はどんな中学に通おうが、すべて自分で出来るからどうでも良いの。でも1つだけ許せない事がある。前の学校で自分のクラスのスクールカーストを破壊した。それまでは良かった。でも生徒たちの人間の精神を支配していたらしいわね。でも今度は、すべて私が監視しているから、それは許されない。人は自由に生きる権利があるのよ。思い通りに支配できる人間なんて、1人もいない事を教えてあげるわ。だからあなたは私がいる限り、好きにはさせない。これからのこの学校生活、今のヌルいスクールカースト、それと転校生・白井海斗は、私に監視にされているのよ!
 俺の配下にする? ふざけんじゃないわよ! そこのあんた達も人数いなきゃ何も出来ないわけ?」

 海斗や横にいるクラスメイトもひざをついて唖然としている…花屋さんのオーナーが、「あの…なんかの撮影かい?」
 すると、聖来がニコニコしながら花屋のオーナーに言った。
「おばさん! バラ2本包んでください」
「それとそこのあんた達! その花、片付けなさいよね!」
「あっ。は、はいっ!」
 バラを踏みつけた生徒は、聖来に圧倒されて、言う事を聞くしかなかった。
「ほら!!!! 親の結婚記念日なんでしょ!」
 聖来は、2本のバラの花を海斗に差し出した。
「あ、ありがとう…」
 海斗が言った…。
「こんなの。ある意味…」

「反則のオンパレードじゃん…」
 海斗も短髪も声が揃う。

 聖来は振り返って、ギロリと睨み、
「えっ!! なんか言った!?」
――聖来さん、このギャップ萌えないよ…。
「いや、何も言ってません…」

 聖来は、海斗にもらったバラの花を眺めながら嬉しそうに帰って行った。
 海斗と残された生徒は、ただただ聖来の帰って行く後ろ姿をボーッと眺めていた。
――とりあえず、親にこの花渡さなきゃ。明日からの学校…また新しい1日が味わえそうかも。

 

――三題噺にしては長編となった『反則のオンパレード』が、ついに完結! 次回は、先生に読んでもらって感想をもらいます!

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