■「じゃかましい! くそババア!」
正月に突如やってきた母を、家にあげずに済むよう画策をしていた叶だったが、母はすでに合鍵で部屋に侵入。叶がいまだに特撮好きであることを知ってしまう。その後、緊迫ムードのまま向かった割烹料理店で、母は叶の部屋から持ち出してきた特撮フィギュアをおもむろにカバンから出し、叶に詰め寄る。特撮趣味を否定するだけでなく、ようやく出来た大切なオタ友だちのことまで全否定するのだった。
怒りと悲しみが交じる叶の表情をよそに、母の追撃は加速。「こんなもん大事にして何になるのよ!」と、叶が大事にしていたシシレオーのフィギュアの腕をもぎ取り破壊してしまう。その瞬間、叶がブチギレ。「じゃかましい! くそババア!」と平手打ちを放ってしまったのだった。
フィギュアの腕をもがれた瞬間、ネット上でも同じオタク魂を持つ人たちから「お母さんひどいよ」「シシレオーの腕もいじゃあかん……これやられたら泣く」「最悪な毒親だよ!許せん」と怒りと悲しみの声が多数上がった。叶の涙をあふれさせながらの平手打ち。「くそババア!」という叫びを聞いたときは、母親と娘両方の気持ちを感じてしまい、ただただ苦しく胸がえぐられるような気持ちにさせられてしまった。
親は子を心配しつい口を出したくなるが、それも度を越せば毒となる。親子といえど個人であることを忘れてはいけない。完全に決別してしまった仲村親子に和解の余地はあるのだろうか? 前回までは吉田らとカラオケに行くなどハッピーな展開が続いていたが、「隠れオタ」である引け目の根底に母親という存在があった。
衝撃的なラストで締めた第6話だが、いよいよ3月1日の第7話で最終回を迎える。刮目して待ちたい。
※画像はNHKドラマ『トクサツガガガ』公式サイトより