お安め和食ファミレスはしゃぶ葉を見習え!
1号店が新百合ヶ丘にできたのが94年。藍屋の創業が83年だから、10年遅れで市場に乗り込み、いまや業界2番手のポジション。藍屋のほうが総じてシックで、こちらは安価な和食ファミレスの代表選手だ。
同じすかいらーく系での比較になるが、しゃぶ葉で使用する肉は豚が三元豚、牛はノンブランドと国産の2種、期間限定でイベリコ豚が入るコースなどもある。夢庵も三元豚使用は同様で、牛とセットでスタンダード100分1980円、豚のみ1680円と、しゃぶ葉の標準ディナーセットより若干安い。
しかし、肉の品質は両者ではかなり異なっていた。三元豚も夢庵では旨味が足りない気がしたし、同じ赤身メインの牛では臭みすら感じた。なぜこんな落差が生まれるのか……。肉の管理にバラツキがあるとしか言えない。チルドか冷凍かでも大きいが、おそらく両チェーンとも冷凍。ただ、厨房から漏れるカッター音から判断すると、しゃぶ葉は店舗で一部肉のカットをしている模様。そこで生まれるロスを名物のカレーなどに有効利用もしているのだろう。
確かにしゃぶ葉は副菜もサラダバーぐらいしかなく、提供側も肉に専従できるので、単純比較はできない。もっとも、その野菜にも明らかな両者の開きがあった。
また、決定的だったのがタレだろう。こちらはヤマサの既製品のボトルがドンと置かれるだけなのだ。タレも6種類から選べ、薬味も豊富なしゃぶ葉をそこからまずは見習ってほしい。
夢庵でも天婦羅やサラダ、小丼などの食べ放題が付けられるプレミアム設定があり、それぞれ上記に500円プラス。ぜひ単品オーダーで補強といきたいのだが、その陣容に魅力を感じなかった。天婦羅は重曹が勝ってフリッターのようだし、唐揚げも期待を下回る(ファミキチライクと好評の夢チキにすればよかった!)。
飲み放題に特筆すべき点もないが、セルフが面倒という人には向いている。にしても、さとバルを知った後では、1500円でも高く感じた。事前予約で多少安くなるので、そこは賢く利用したい。
【夢庵】
牛・豚しゃぶコース【100分】
スタンダード1980円
プレミアム2480円
豚しゃぶコース【100分】
スタンダード1680円
プレミアム2180円
飲み放題【120分】1500円
※この記事は、雑誌「EX大衆」2019年3月号を元に作成しました。
しゃぶしゃぶ食べ放題
- あなたが知らない「和食ファミレスしゃぶしゃぶ食べ放題」の魅力
- 【和食さと】「和食ファミレスしゃぶしゃぶ食べ放題」実力を検証!
- 【夢庵】「和食ファミレスしゃぶしゃぶ食べ放題」実力を検証!
- 【華屋与兵衛】「和食ファミレスしゃぶしゃぶ食べ放題」実力を検証!
- とんでん&藍屋も「しゃぶしゃぶ食べ放題」実験店を展開中!
大充実グラビア、エンタメ記事満載のEX大衆はここでも読める!dマガジンで読む