ビートたけし(北野武)
ビートたけし(北野武)

 令和に元号が改まるが、いったいどんな時代になるのか?「令和は昭和や平成とは、まったく異なる時代。個人も新たなサバイバル能力が要求される」転職サイトを運営する幹部スタッフは、こう断言する――。

<視聴率が下がって何が起きたかというと、テレビが下品になった>(『超思考』以下引用はすべて同書)

「最近のテレビはおもしろくない」

 そんな声がよく聞かれる。どのチャンネルをつけても、バラエティ番組と称しては、毒にも薬にもならないにぎやかしのタレントや、うるさいだけで芸のない芸人がひな壇に座ってワーワーガヤガヤやっているようなお手軽な番組ばかり。クイズ番組やトーク番組も似たようなものばかりで目新しさがまったくない。

 これでは視聴者に飽きられて当然だ。視聴率も軒並み下がって、20%を越えるような番組はめったにない。ひと昔前、それこそビートたけし全盛期には視聴率30%越えなんていう番組も珍しくなかったのに、そんなお化け番組など皆無。そもそもテレビなど見ない人たちが増えているのだ。

 そんな現状にたけしは一石を投じる。

「視聴率が下がって何が起きたかというと、テレビが下品になった。安売り競争とまったく同じ話で、それじゃなくても少ない視聴率を奪い合って、なんとか視聴率を稼ごうとするおかげで、番組がどうしても下品になっていくのだ」

 ヒットを狙って空振りするよりは確実に視聴率を獲ったほうがいい。確実に視聴率を稼ぐ方法、それは人気番組をパクるのが一番早い。少ないパイを争って奪い合うせいで、どうしても似たような番組になってしまうのだ。それをたけしは「下品」だという。

「どういう下品かと言えば、世の中に迎合する下品だ。行列に並ぶ下品と言ってもいい。最近のテレビはチャンネルを変えても、どこも似たような番組しかやってないと言われるけれど、それはつまり番組が行列に並んでいるということだ」

 世の中に迎合した安っぽい番組。それを視聴者寄りの番組作りといえば聞こえはいいが、たけしからすればそれは世の中にこびを売る下品な行為なのだ。しかし世の中に迎合してばかりでは、いずれ視聴者に見切られるに違いない。そうなる前に安売り競争のような下品な番組作りはやめたほうがいい。

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