――通称「怪談和尚」とも呼ばれる、三木大雲住職。今年も7月18日からはじまる大人気番組『怪談テラーズ』(MONDO TV)に出演するが、三木住職によると、「おばけが足をほしがる」現象は多いという。いったい、どういうことなのか? そして、心霊現象に遭遇したときの対処法を語る!
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私が幼稚園に入る前後と記憶していますが、夏に昼寝をしていまして、タオルケットをお腹のところにかけて寝ていたんですよ。そしたら、いわゆる金縛りにあいまして。子どもながらにね、金縛りという言葉を知っていて、「あ、これが金縛りか」という感じで寝てたんですよね。
しばらくすると、誰かが周りを回る気配がしまして。体は動かないので目だけでキョロキョロしていると、「こりゃ、何やろうな」と思いながらも、「あ、きっとおばけがきて、金縛りになっていて、動けへんのやろな」と思っていたんですよ。
そしたら、そのず~っと回ってた気配が私の耳元で止まって、しゃがむんですよね。その刹那、耳元で「足ちょうだい」と言うんです。
子どもながらに「あ、おばけやから足がないから、足ほしがってるな」なんて思っていると、その人がすくっと立ち上がったんです。怖くなって「足あげるの嫌や」って心の中で言うと、その気配が足元に行って、私の足首を掴んでパッと引っ張るんですよ。
で、枕から頭がボンッと落ちて、ウワァ~と泣いて。というのが、実は一番最初の霊体験でした。それ以降、私はいろんなものを見るようになったんですよね。
■恐怖! 首を絞められることも
ちなみに、こういう体験をしている人は多くて、足引っ張られてその後こうなりましたって話をけっこう聞くんですよ。「その後、首絞められました」とか、うちの息子は足を引っ張られた後に「胸の上にず~っと、あぐらかかれた」と言っていました。
●大声を出したり、拍手をするべし
私の場合は、大声でワ~ッと泣いたんでそれが良かったのかなと思うんですが、大きな声出すっていうのは、実はすごく一般的な魔除けなんですよ。
あとは、拍手ってするじゃないですか。あれも、手を叩くことによって、そこを清浄(しょうじょう)にするという意味がありまして。これは、不思議と万国共通なんですよね。
――三木住職の話を神妙な面持ちで聞いていた取材班。すると突然、三木住職が「あっ」と呟いた。なんと、袈裟が切れてしまったのだ。「滅多にないんですけどね。こういうこともあろうかと、スペアを持って歩いています」と、平然としている三木住職。なんだか寒気がして恐怖を感じ、思わず、“拍手”をしてしまった取材班だった。
三木大雲(みきだいうん)日蓮宗光照山蓮久寺(京都)住職。1972年生まれ。京都市の寺院の次男として誕生。立正大学仏教学部卒業。『怪談グランプリ』(関西テレビ)優勝。『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ)『お坊さんバラエティぶっちゃけ寺』(テレビ朝日)などに出演。老若男女を通じて三木住職の法話“怪談説法”が大人気。
●『怪談(ストーリー)テラーズ』#25・7/18(木)、#26・8/1(木)、#27・8/15(木)午後11:30~深夜0:00他。