■汗だくでビチョビチョに

――そうだ、以前から変わったのは体だけじゃなかったですね。所属事務所から独立されましたが、不安はなかったんですか。

紗綾 不安はなかったですね。いろいろな面で自分の人生を自分で考えて決断しなきゃいけないので、他人に頼らなくなった分、大人になったかなと思います。あと、お仕事も一から自分でやらないといけないので、大変ですけど楽しいですね。週刊大衆さんにもツイッターから、お仕事のお願いをしましたし(笑)。

――紗綾さんからダイレクトメールが来て、編集部は騒然となりましたよ(笑)。話を聞いていて、紗綾さんのマラソンに対する思い入れは相当なものだと思いました。今回は“駅伝”でしたが、マラソンとはまた違うものですか。

紗綾 全然違いますよ。駅伝は距離が短い分、ほぼ短距離走のペースで走るから、常に全力疾走しないといけないので、自分のペースで走れるマラソンよりキツいところがありましたね。

――ええっ、しかも紗綾さんが走った4区は、すごい登り坂があったそうですね。

紗綾 そうなんです。山をひとつ超えるぐらいの登り坂があったんです。それを見据えて登り坂の練習はしてきたんですけど、結局、現地の選手にスーッと抜かれてしまって。

――普段、その登り坂で練習できる選手は有利ですよ。

紗綾 悔しかったです……。

――ホノルルは気温も相当高かったようですね。

紗綾  30度は超えていました。

――紗綾さんはレース中、頭から水をかぶっていたと聞きましたよ。

紗綾  あ〜(笑)。給水所で取った水を軽く飲んだ後、その残りを頭にもかけていましたね。全身、ビチョビチョになっていました。

――下着もビチョビチョ?

紗綾  アハハ。そうかもしれないけど、あれだけ暑いとすぐに乾いちゃうし、そんなことも気にならないぐらい走ることに夢中でした。

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