「食べていいおにぎり」「ダメなおにぎり」日本のソウルフードで酷暑対策の画像
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 炊き立ての白米にパリッとした香ばしい海苔――おにぎりは、日本人が愛してやまないファストフードだ。「おにぎりのお米は炭水化物だけでなく、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれた優秀な食材。毎日、食べる方も多いと思いますが、具材も豊富なので、食べ方次第で健康を保つことができます」(グルメライター)

 それでは、どんな具材がいいのか。JOCの強化スタッフを務めたこともある、管理栄養士の川端理香氏に教えてもらった。「一番のお薦めは納豆巻きですね。おにぎりで不足しがちなたんぱく質を良質な植物性たんぱく質で補えます。さらに納豆には植物系乳酸菌も含まれるため、腸内環境が整えられて免疫力アップも期待できます。鮭もたんぱく質が豊富で、ピンク色の色素・アスタキサンチンには老化や動脈硬化を抑える働きがあります。大きな切り身のものを選びたいですね」(川端氏=以下同)

 また、雨で日照時間が少ない梅雨どきはビタミンD不足で、心身ともに疲労しがち。そんな季節にうってつけなのが、なんとイクラ。「イクラには、ビタミンDが多く含まれ、また、血流を良くして動脈硬化などを予防する脂質であるEPAやDHAも豊富です」

 その一方で、同じ魚卵系の具材でも、タラコや明太子はマイナス面が大きい。「中高年の大敵である塩分、コレステロール、脂質が多い。特に明太子は着色料で赤くしているものもあるので、避けたほうが賢明です」

 やはりというか、若者に人気のおにぎりは、薦められないものが多いという。「ツナマヨや天むすも、肥満が気になる中高年は避けたいところです。ツナマヨは具材がオイル漬けされ、さらにマヨネーズを使っているため、高カロリー。天むすも揚げ油たっぷりのうえ、酸化した油が疲労や老化を招くことになります」

 そして、おにぎりの“御三家”である梅干し、おかか、昆布はヘルシーに見えて意外な落とし穴がある。「おかかのかつおぶしはたんぱく質、昆布はミネラル分、梅干しは疲労回復に効果があるクエン酸が含まれていますが、絶対量が少ないわりには塩分が多いので、注意が必要です」

 また、白米本来の味を楽しめる、海苔なし塩むすびも薦められないという。「海苔の植物繊維は食後の血糖値の上昇を抑え、腸内環境を良くする働きがあります。海苔つきのおにぎりを選ぶといいでしょう」

 食べすぎを気にしつつも、つい2個、3個と食べてしまう人には、もち米が入った鶏五目や赤飯、あるいは玄米おにぎりがお薦め。「もち米は白米と比べて太るイメージがありますが、アミノ酸の構造に違いがあるだけでカロリーが高いことはありません。もち米や玄米はよく噛むため、胃腸も整えられますし、満腹感も大きい」

 梅雨の次に待ち受けるのは酷暑の夏。おにぎりの力で元気に乗り切るべし!

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