■石原さとみが『校閲ガール』以上にやりたい放題

 佐々木倫子が描く主人公に共通しているのは、「実力よりやる気と自信が上回る」だ。『チャンネルはそのまま!』の主人公、雪丸花子も、「バカ枠」でテレビ局に合格しながら、知識のなさ経験のなさをパワーに変え、おおらかさを武器に個性を発揮していく。その姿は見ていてヒヤヒヤもするが、私たちが忘れていた“能天気の勝利”を思い出させてくれる。難しく考えず、やれば何かが変わるのだ、と。

『Heaven?』の主人公、黒須仮名子もやりたいようにやり、従業員を平気でトラブルに巻き込んでいく。実際にいれば大迷惑な無責任オーナーだ。しかし、常に空気を読むことを求められる時代だからこそ、このぐらい好き放題な主人公に爽快さを覚えるのかもしれない。

 そして、それを演じるのが石原さとみだ。彼女のド派手衣装の着こなしや高飛車ぶりは、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』や『高嶺の花』(ともに日本テレビ系)で証明済みだ。あらゆる年代の男性をひと束にして手のひらで転がすような不思議な包容力と、絶妙なユーモアセンス。それを備えた石原さとみの「大阪のオカン」レベルな我が物顔と、彼女を盛り上げる5人のスタッフたちのヘンなテンションとチームワークが、火曜日の夜、私たちをどう巻き込んでくれるのか。期待大のドラマである。(田中稲)

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