パチンコ「全面禁煙店増加」で郊外店が有利!? 【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

 パチンコホールもいよいよ、計10%となる消費税増税が目の前にきて、ここからどこぞの経済制裁のように不利な条件への変更が数珠連チャンします。

 第2弾(ラグビーW杯に伴う新台自粛)・第3弾(スロット爆裂5号機撤去)・第4弾(全面禁煙)・第5弾(東京五輪に伴う新台自粛)……と、詳細はこんな感じなのですが、取りあえずここでは、2%アップする消費増税の被害についてのみ、記しましょう。パチンコパチスロで消費税増税する場合、お客から徴収する手段は2通り。

方策1 玉貸し(コイン貸し)の際に税金2%分の玉(コイン)を差っ引く
方策2 換金の際、特殊景品の価値を2%削る

 前者の場合、全員から徴収することができますが、マイナス印象が濃くなり、客足が遠のくリスクが最も高くなります。後者の場合には勝ち客からしか徴収できませんが、お客へのイメージダウンは少なめです。ただ、貯玉などのシステムを抜本的にやり直さなければならず、費用がとんでもなくかかります。そこで、こちらの「方策3」が出てきます。

方策3 増税後も「貸し玉の値段も交換率も現状のまま」

 この場合は「店の泣き」という体(てい)になります。実際は、もちろんシメ調整でお客から徴収しているんですけどね。これら理由から、店の調整は確実に「シメ」。これは間違いないです。

■数字イベントを狙い撃ち!

 唯一の好材料は、当コラムで過去に何度か触れました「新元号」。この「令和元年」が付加されるだけで、信頼度はワンランクアップ。といっても秋の新台入れ替えは行く価値もないのがそもそもで、これがワンランクアップしてもガセ度は高いでしょう。戦えるのは既存の『CR真・北斗無双』『Pリング バースデイ 呪いの始まり』『スロット バジリスク絆』など人気台をアケるようなイベント。つまり数字イベント(店の定めたラッキー数字が末尾となる日)のほうです。

 数字イベントまでガセにしてしまうと、いよいよ店が終わってしまう。店をたたむのならそれでも良いでしょうけれど、この先も商売していくホールがそれをしたら、もうアウトです。そんなわけで、こんだけシメのオンパレードだからこそ、逆転の発想で数字イベントだけは狙い目となるかも知れません。

  1. 1
  2. 2