山根明氏(左)と高橋知哉選手
山根明氏(左)と高橋知哉選手

 2018年8月のアマチュアボクシング界をめぐる告発騒動で、日本ボクシング連盟会長を辞任した山根明前会長(79)。

 騒動後は、タレントとしても活躍していた山根氏だが、8月26日に、プロボクシングの新団体「WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)」を設立することを発表。

 9月にヘビー級の世界統一戦を開催する予定で、9月3日には大阪府内で団体設立などについての記者会見を開く。ついに、ボクシング界に復帰か――!? 山根氏に現在の心境を直撃した。

「最初はやる気がなかったんです。けれど、日本に一人だけヘビー級で世界タイトルを持ってる男がいると聞き、高橋クンと言う存在を知り、オファーをかけたんだね! 僕の孫と同い年の31歳だけど、思ったよりしっかりしてる。イマドキの若者にはいないくらい、礼儀正しくてね」

 新団体設立の立役者となったのが、山根氏の言う“高橋クン”こと、プロボクシング「WSCS」世界ヘビー級チャンピオン・高橋知哉選手(31)。

 WSCSとは、4メートル四方のリングで戦うタイ発祥のプロボクシング団体。山根氏が設立する「WYBC」はワンランク上の独立団体となる。

「すでにキチッと完成されている組織に後から入るようなことであれば、やりませんでしたよ。この新団体は、イチから始まっている独立した団体ですからね。やり方によっては歴史の一ページになり得る。今のオリンピックはプロでも出られるということになっていますから、このプロボクシングが五輪競技に認定される可能性もあるわけです」

 山根氏といえば、プロボクサー高山勝成選手の東京五輪挑戦に反対した経緯もあるが、

「日本ボクシング連盟は僕が会長になる以前から、プロの五輪挑戦を認めていなかったんです。プロとアマではルールも違うし、これまで五輪出場に向けて必死に頑張ってきたアマチュア選手、指導者の存在もある。 

 こういう事例は、全国の関係者らにも意見を聞いて話し合わないといけないこと。過去に前例のないことを、山根の一存で覆すなんてことはできません」

 また、すっかり新体制となった日本ボクシング連盟に対してもチクリ。

「(現幹部には)いろんな噂がありますからね、JOCも知ってるはずや。困ってるんちゃう?」

 今でも海外のアマチュアボクシング組織とは交流があると語る山根氏。

「韓国・済州島アマチュアボクシング連盟に招待されて、8月末に韓国に行くんです。台湾ボクシング連盟との親善試合でね。台湾もついこの間行ってきました。日本連盟の“海賊”(現幹部らのこと)らとは付き合いないですけど、海外のボクシング連盟からは電話もありますし、100%の付き合いをしています。今でも、子どもらや選手のための協力はいつでもしたいと考えています。

 東京五輪は自国開催ですから、特別に出場枠が5名になっていますけど、通常は予選があります。自分が会長の時代は、勝たないと参加できなかったわけだから、天と地の差。それでもロンドン五輪では村田諒太選手が金メダル、清水聡選手が銅メダルと2人もメダリストが出ました」

 最後に現在の日本ボクシング連盟に対して、こう注文を付けた。

「東京五輪では金メダル最低3個以上取らんことには、1000%現連盟の責任だね。3つ取って当たり前。取れない場合は、今の連盟の“海賊”の責任だね」

 ボクシングへの情熱はいまだ衰えない山根氏。今後の夢を熱く語った。

「生きている間に、若い世代に夢を与える組織に関わって、世を去って行きたい」

 山根氏のボクシング人生の総仕上げとなる新団体「WYBC」。“男・山根”の復活劇が今、始まる――。

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