■2700円で1200坪の土地が手に入る!?
『月の土地』を購入するとは、いったいどういうことなのだろうか?
「月の土地を販売しているのは、アメリカ・ネバダ州にある『ルナ・エンバシー』という企業。創業者のデニス・ホープ氏が、“月の土地は誰のものか?”ということに疑問を持ち、法律を調べたところ、当時、宇宙に関する法律は1967年に発効した『宇宙条約』しかないことが明らかになったんです」(自然科学系書籍編集者)
この『宇宙条約』では、国家が月を所有することを禁止しているが、個人が所有してはならないということには言及していなかった。
「この『宇宙条約』の盲点を突いて、合法的に月を販売しようと考えたホープ氏は、1980年にサンフランシスコの行政機関に出頭し、所有権の申し立てを行ったところ、正式に受理されました。これを受け、ホープ氏は、念のために『月の権利宣言書』を作成し、国連、アメリカ合衆国政府、旧ソビエト連邦に提出。この宣言書にも異議申し立てがなかったため、『ルナ・エンバシー』を設立したんです」(前出の自然科学系書籍編集者)
日本では『ルナエンバシージャパン』を通じて、月の土地を購入することができるという。
「土地を買う、といっても月に自分の物件などを建てられるわけもなく、月の土地を所有しているという『土地の権利書』『月の憲法』『月の地図』などが送られてくるだけ。それでも1口2700円で1エーカー、約1200坪の月の土地が買えるとあって、福原さんのようにロマンティックなプレゼントとして購入する人も少なくないようですよ。赤西さんも、黒木さんへのプレゼントに買ったのかもしれないですね」(前同)
2023年に、民間人初の月旅行を予定しているZOZOの前澤友作社長も、広大な月の土地を買っているかも?