今週は歴史のお勉強です! その名も“れきしクン”こと長谷川ヨシテルさんに、会いに行きました。元芸人で、今は歴史ナビゲーター・歴史作家として活躍される長谷川さん。歴史バラエティ番組の放送作家や監修を担当したり、全国各地で開催される歴史イベントや講演会に出演されたり、さらに『ポンコツ武将列伝』や『あの方を斬ったの…それがしです ~日本史の実行犯~』など、数多くの著作もあります。そんな長谷川さんの最大の魅力は、誰よりも分かりやすく、面白く歴史を教えてくれること。歴史が大の苦手な私を、好きにさせてくれるかな(笑)。
ゆま「初めに言っておきますけど、私、歴史がすっごい好きじゃないです」
長谷川「ははっ、全然、大丈夫ですよ。“歴史”と聞くだけでアレルギー反応が出ちゃうほうですか?」
ゆま「いえ、興味がないわけでもないんです。ただ学生時代、歴史の勉強がまったくできなかったから苦手意識がついているんです」
長谷川「それなら問題ないです。まず、少しでも興味のある歴史上の人物はいますか?」
ゆま「えっと……織田信長! 最近、女性向けのスマホアプリで、イケメンの戦国武将と恋に落ちるゲームみたいなのがあって(笑)。私はやったことないけど、アプリの広告で織田信長がよく出てくるんです」
長谷川「おおっ。信長のような男性はタイプですか?」
ゆま「なんかね~、広告を見る限り、織田信長はオラオラ系って感じで、好きじゃないです」
長谷川「そう。信長といえば、強くて破天荒なイメージが強いですよね。ところが最新の研究では、信長がすごく謙虚な人であることが分かってきたんです」
ゆま「そうなの?」
長谷川「はい。たとえば、信長は“比叡山を焼き討ち”したことでも有名ですが、実際は何度も何度も比叡山に対して“仲良くしませんか?”といった交渉を重ねていて、できるだけ争いを避けようとしていたことが分かっているんです」
ゆま「すごく、いい人じゃないですか」
長谷川「そうなんです。ただ、比叡山側が突っぱね続けたので、結果的に焼き討ちという形になったんですね。でも、寺を焼くなんてことは戦国時代、当たり前のようにあったこと。何も信長だけがヒドイというわけでもないんです」
ゆま「でも、私のうろ覚えの知識では、信長は古い体制を壊して、天下統一しようとしたんでしょ?」
長谷川「それに関しても、違うことが分かっているんです。当時の朝廷はとにかくお金がなくて、代々伝わる天皇家の行事などもできないほどだったんです。信長は、そういう日本の古いしきたりは大事だと考えて、朝廷に多額のお金を出していたんです」
ゆま「へぇ~」
長谷川「あれ? ちょっと難しかったかな」
ゆま「そんなことないけど、歴史って現代になっても、いろいろと変わるところがあるんだなぁって」