K‐POPでいってみよう! 第3回
山田孝之主演で映像化された村西とおるの評伝『全裸監督』の著者であり、多くのノンフィクションを手がける本橋信宏は、無類のK‐POPファンでもあった。K‐POPの魅力について縦横無尽に語ってもらう連載がスタート!
TWICEのナヨンを検索すると、“性格悪い”が上位に出て来る。
いったいいつからナヨン性悪説が出て来たのだろう。
サイン会やイベントで他のメンバーに比べると、ナヨンはたしかに塩対応の印象を受ける。
TWICEが2017年4月に初来日したとき、渋谷109前やスタジオでメンバーが大はしゃぎするなか、ナヨンがしれーっとしていた姿が目立ち、このころから日本でもナヨンって気分屋じゃないかという声が増えた。
ナヨン性悪説のもうひとつの理由として、3枚目キャラのダヒョンにいつも冷たい、とも言われている。たしかにネットやステージで、気のせいかダヒョンに対してちょっと冷たいかなという印象を受ける。
ナヨンはこう見えてもメンバーのなかで歳年長(1995年生まれ)、一番年下の台湾出身の美少女ツウィ(1999年生まれ)と4歳差があるのだが、普段の気まぐれぶりやルックスからマンネ(末っ子)とも言われるほどだ。
*2017年4月の初来日。ナヨン、しれーっとしてる。
https://www.youtube.com/watch?v=ThaLcSeiyxk
さて、ここでナヨン性悪説を検証してみよう。
ナヨンのような小悪魔風ルックスは同性から敬遠されがちだし、AKB48でいえば板野友美的存在なのだろう。
ダヒョンへの一見冷たいそぶりも、そういう気まぐれキャラの一端であろう。けっこうスキンシップもやっている。
サナがTWICE公式インスタグラムに「平成ありがとう、令和よろしく」と書き込んだところ、日本の軍国主義を思わせる、と言いがかりをつけられて炎上したことがあった。
韓国の30代独身女性を中心に、韓国人男性を虜にするサナへの反発が多かったらしい。
「日本に帰れ」「韓国で仕事をしているときはもっと気を遣え」というヘイト的な発言がネットを飛び交い、サナの心労は相当なものがあった。
「Mカウントダウン」ステージに立つサナはいつもの元気さがまったくなく、いまにも泣きそうな表情で、さらに気になるのは息が浅くなっていることだ。へたしたらパニック障害になる一歩寸前でもおかしくない。
TWICEの「FANCY」が1位になったときに、ONCE(TWICEファンの愛称)のために、ツインテールをする、という公約を守り、メンバーたちは「FANCY」が流れ出すとステージ上でツインテールを結びだした(なんでツインテールかというと、韓国女性にとって野暮ったい髪型だからだ)。
みんなツインテールにしようとしているところ、サナだけ放心状態。どうしたサナ?
そこにツツツーと近づきサナのツインテールを手伝おうとしたのが、他ならぬナヨンだった。マイクを自分の股にはさみ、ぶっかっこうなスタイルになりながらサナの髪を結ぼうとするナヨン。
サナは遠慮して、自分で結ぼうとする。
ナヨン、動かずサナの脇に。
*2019年5月2日「Mカウントダウン」にて、ナヨンが自分の股にマイクをはさみ、サナのツインテールを手伝おうとする。
https://www.youtube.com/watch?v=5JKmzcWABXk
いつもなら悪のりするサナがステージでずっと無表情のままだ。
翌日「ミュージックバンク」出演のため、スタジオに向かうTWICEメンバーたち。
マスコミとファンサービスのために、車から降りたらスタジオ入りするまで歩く。TWICEのDance The Night Awayが流れ、出演者たちがさわりを踊る。
このときサナの精神状態は最悪で、いつもの笑顔がまったく無く、うつむきながら歩くのもおぼつかない。
ここでもナヨンねえさん、そっと寄り添い、サナの手を握りガードするのだ。
考えようによっては、ナヨンのパフォーマンスとも考えられなくもないが、他のメンバーたちがいつものように等距離なのに比べて、ナヨンがサナを本心から気づかっているのがこちら側にも伝わってくる。
映像を見たアンチ・サナ派から「なんで日本人をかばうんだ?」とナヨンへの非難があったことを思うと、ナヨンのサナに対するフォローは生半可な気持ちではできないだろう。
*2019年5月3日 「ミュージックバンク」に向かうTWICEメンバーたち。サナ、最悪の状態。ナヨンは手を握りそっと寄り添う。
https://www.youtube.com/watch?v=YcyxuMuFAgU
ナヨンはやっぱり姐さん気質があるとみた。
表のリーダーはジヒョだけど、影の番長はやはりナヨンなのだ。
以上、ナヨン性格悪い説終了。
K‐POPでいってみよう!
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